デザインとビジネス関連記事にみる特許と意匠情報活用のヒント

デザイン 意匠

【今日のポイント】

デザインやそれに関わる意匠権などの知的財産権に関するニューズをみると、「デザイン」が、各分野のビジネスにおいて重要なキーワードとなっていることを改めて感じます。

特許や意匠、商標など、そのデザインに関する知的財産権の情報は、市場の今後の変化を他社がどのように捉えて、対応しようとしているかを推測する上でも、その有用さを増しているものと、活用の検討をお勧めする次第です。

1.最近の知的財産とデザインに関するニュースより

2.デザインによる顧客ニーズの把握と提供価値への結びつけ

3.特許、意匠、商標などの知的財産権情報の活用

 

1.最近の知的財産とデザインに関するニュースより

最近の知的財産とデザインに関するニュース記事をいくつかご紹介いたします。

・グッドパッチ、デザインを重視した行政のデジタルシフト推進を目指し、オープンガバメント・コンソーシアム(OGC)に参画

2020/12/25に、株式会社グッドパッチは表記のプレスリリースを公表しました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

OGCは、本格的なデジタライゼーションが新たな社会価値とイノベーションを創り出すことができると考え、デジタライゼーションに関して政府機関等に対して意見具申・提案を行っています。

過去の支援先スタートアップが8社上場するなどUI/UXデザインの知見・実績を有し、国内で唯一上場しているデザイン会社であるグッドパッチは、ワーキンググループを立ち上げ、政府へUI/UXデザインの重要性について提言を行うべく今回の参画に至りました。』

⇒DXとデザインの組み合わせによる利便性向上は、有力なインターフェース改革策になるものと感じます。新型コロナ下での行政のさらなる効率化・スマート化に期待する次第です。

 

AirPods Proがジェスチャーや「舌打ち」で操作可能に、特許資料

2020/12/25Forbesに、表記の記事が掲載されていました。
⇒アップルの、イヤホンAir Podsをジェスチャーや舌打ちで操作する技術に関する特許情報の記事。

アップルは他にもジェスチャーを用いたスマートグラス操作など複数の特許を出しており、ユーザーインターフェースの改善を幅広いデバイスで進めている様子が窺えるかと思います。

また、他に視線を利用する特許も出ているようで、非接触インターフェースは利便性と感染防止の両面から開発、商品化が加速していることを感じる次第です。

 

Googleがフロントカメラのないスマホのデザイン特許を取得。画面下カメラのスマホに取り組み中?

2020/12/25engagetに表記の記事が掲載されていました。

Googleの意匠権取得に関する記事。意匠も特許と並んでデザインだけでなく、機能面での今後の方向性を探るヒントになる事が窺えます。

 

・デザイン生かす経営加速 建築物模倣で意匠権者勝訴

2021/1/18の日本経済新聞に表記の記事が掲載されていました。

2020/11/30株式会社アールシーコアが、住宅デザイン模倣裁判で勝訴したという記事。
同社の2020/12/8のプレスリリースはこちら
ブランドと言うビジネス視点からの知的財産活用が進みつつある事が、意匠権(デザイン)の分野からも窺えるかと思います。

 

2.デザインによる顧客ニーズの把握と提供価値への結びつけ

今まで以下のトピックスで取り上げて来たように、デザインは企業や事業・商品のブランディングやマーケティングを通して、顧客に自社の提供価値を伝え、その反応から顧客ニーズを把握する上でも重要な役割を果たしているかと思います。

『ロゴデザインの相談サービスにみる、知的財産とブランディング分野でのオンライン化』

 

『「HELLO DESIGNデサインと日本人」に学ぶ誰にでも必要なデザイン思考とパッケージ力』

 

『「AIによるロゴの自動デザインサービス」に予想する「サービス競争のスピードアップ」』

 

『信用金庫とデザイン学校の提携にみる産学連携のチャンス』

デザイン経営などの経営手法やデザイン思考なども含めて、事業環境や顧客ニーズの変化への対応や、オンライン化が進む中での顧客接点の確保、顧客とのコミュニケーションなど、「デザイン」が事業のキーワードの一つとして大きな位置を占めつつあることを改めて感じる次第です。

 

3.特許、意匠、商標などの知的財産権情報の活用

上記のように、「デザイン」は企業活動において重要なキーワードになってきていますが、市場や競合の状況、今後の動向を見る上で、デザイン関連の知的財産の情報は有用な情報源となってきています。

例えば、以下のヘルスケアの分野の記事の様に、特許情報は他社の今後の市場へのアプローチの方向性を推測する上で有望な手段の一つになっています。

Apple Watchでの血圧測定に関する特許取得~カフを使わずセンサーのみで測定

2021/1/6iPhoneManiaの記事。
⇒ヘルスケアの分野で生体情報の入口を押さえようとするアップルと、顧客行動から押さえようとするAmazonなど、アプローチ方法の違いが特許からも窺えると感じる次第です。

 

Apple Watchよりも先行する?血糖値測定に関する特許をSamsungが取得

2021/1/7iPhoneManiaの記事。
⇒こちらも、ヘルスケア分野でのアプローチとして他社との比較の参考になるかと思います。

 

そして、デザインが商品開発や企業ブランドだけでなく、企業活動で広く重視されつつある現在、デザイン志向の視点から、意匠や商標、特許などの情報を利用して、顧客のニーズの変化を他社や他業界がどの様に見ており、どう対応しようとしているかを推測する事は、多くの業界で重要性が増すものと思われます。

 

自社事業やその周囲の分野にアンテナを張る上で、特許、意匠、商標など、知的財産に関する情報を、「デザイン」という切り口から収集して見ることは、今後の市場ニーズの変化やそれに対する他社の対応の方向(可能性)を探る上でも有益なものと考える次第です。

 

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