ハーレーの子供用電動自転車参入にみる『中長期予測」の活用方法

ハーレーダビッドソン

【今日のポイント】

子供用の電動バイクを販売するハーレーダビッドソン。子供の頃からの顧客取り込みという息の長い戦略ですが、その裏付けの一つに人口動態推移があるかと思います。

地域別、国別の中長期予測の代表格である人口動態の推移は、現在の市場だけでなく、通勤時間の利用といった異業種との競合が起こる市場の規模の推移をみるうえでも活用できるものと考える次第です。

● ハーレーダビッドソン、子供向けイーバイクブランドを買収

2019/3/19の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『ハーレーダビッドソンは3月5日、STACYC社を買収したと発表した。
この会社は子供用の電動自転車を製造している。彼らは電気自動車技術でもって、次世代のライダーを引き付けるという計画を進めたいと思っている。

STACYCは現在、自転車の2つのモデルを販売している。
それは、12eDriveと16eDriveというモデルで、20ボルトのバッテリーを使用し、3?7歳の子供に最適なモデルとなっている。
その自転車の最高速度は9から11mphで、約649~699ドルで販売されている。』

掲載されている動画を見ると、電動自転車ではなく、本当にバイクですね。

子供の時からハーレーダビッドソンを認知して親しみを持ってもらおうという、かなり息の長い戦略と思いますが、

もう一つ、子供の親の世代もターゲットにしているのではないかと思います。

若干以前の記事になりますが、
2015/11/17にResponseが、以下の題で、同社シニアバイスプレジデントのビル・ダビッドソン氏のコメントを掲載しています。

「ハーレーが脱高齢化、ターゲットをベテランからヤングアダルトへ」
このように、ハーレーダビッドソンはターゲットを変えつつ、長期的な取り組みを行っていることが伺えます。

 

● 中長期の予測価値の増大

上記のようなハーレーダビッドソンの取り組みを支えているものとして、もちろん同社の経営リソースや、既存顧客とのコミュニティ、同社のブランドなどが挙げられますが、

それと同時に、このような戦略の裏付けとなる、人口動態(世代別の人口推移)も重要なデータとなってるかと思います。

社会インフラなどだけでなく、中長期のマーケティング戦略、商品開発戦略に必要とされる「中長期の定量的、定性的な予測」の価値が今後ますます高まってくることが予想されます。

中長期の定量的な予測の代表格である人口動態についていえば、人口動態は、長期にわたって確度の高い予測ですので、ハーレーの戦略も、定量的な評価が可能なため、長期に取り組める側面があるかと思います。

日本でも少子高齢化とその対応が叫ばれるのは、以下のような統計データとそれに基づく予測があるからこそ、共通の土台の上で議論ができるわけですね。

「日本の将来推計人口(平成29年推計)」
国立社会保障・人口問題研究所

日本の将来推計人口(平成29年推計)報告書

● 世代別の市場規模の予測と、異業種との競合に長期予測を活用する。

今回のハーレーダビッドソンの電動バイクのように、若い頃から自社の顧客に取り込んでいくという戦略の他に、

同じニーズを巡る他業種との競争においても、世代別の人口動態予測に基づいて市場のパイの総量を予測できる可能性があります。

例えば、都道府県別の年齢別人口動態を見れば、通勤時間の使い方という市場の規模が今後どのように動くかがある程度予測できるかと思います。

大気中の二酸化炭素濃度など、ネガティブなものも含めて、確度の高い長期予測の価値は、商品・サービスのライフサイクルが短くなるにつれて相対的に高まっていくものと考える次第です。

あなたは、人口動態の推移からどのようなチャンスとリスクを予想されるでしょうか?

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