JR東日本のビジネス変革にみる経営資源の活用方法
JR東日本が挑むビジネス変革(IT Leadersより)
4月5日のIT Leadersに、JR東日本のビジネス改革の記事が掲載されています。
「JR東日本が挑むビジネス変革、IoT・ビッグデータ・AIを活用し顧客起点のサービスの実現目指す」
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/14435
「これまでの「駅から駅へダイヤ通りに輸送する」スタイルから「ドア・ツー・ドアでの移動と、需要に応じた臨機応変な列車運行」へと新たな移動サービスの創出を目指す。」
として、具体的には、
「(1)顧客の家から目的地の例えば宿泊先までをカバーする“ドア・ツー・ドア”のサービスと、
(2)状況に応じて臨機応変に列車を運行させること、などを実現」
の2点を挙げ、そのためにAI、IoT、ビッグデータ-の活用を進めるとしています。
顧客情報と自社および連結している他社の運行情報というビッグデータの活用
ここで、ビッグデータについて考えれば、自社の持つデータだけでなく、相互に乗り入れている他の鉄道会社のデータも利用して、新しいサービスを創出しようという点で、自社の外部の知的資産も活用する事例と言えるかと思います。
自社に取っての「ビッグデータ」を考える。
中小企業にとって、自前のビッグデータというのは非現実的に思われるかもしれません。
しかし、「ビッグ」かどうかは、市場と競合によって決まる相対的なところが大きく、
市場を絞って、自社が相対的に他社より大量に取得出来るデータがあれば、それがビッグデータとして有用な知的資産になり得るか思います。
自社の顧客情報だけでなく、取引先から得られる情報、気温などの外部情報とそれらの組み合わせで自社にとってのビッグデータを構築することも、知的資産経営の選択肢の一つとして考える価値があると思う次第です。