生産性を軸にした多様な睡眠サービスの展開と自社の強みの活かし方

コーヒー 睡眠 仮眠 生産性

【今日のポイント】

睡眠改善⇒集中力と健康の向上⇒生産性と業績の向上
という流れは、健康経営®においても大きな流れの一つとなっていることが、ネスカフェなど各社の商品・サービス展開から窺えます。

コーヒーという、通常「睡眠に悪い」とのイメージが有る商品について、仮眠という切り口から逆に活用する方法を提案しているように、自社の商品・サービスを、それに関わる「人」の「睡眠」や「健康」などの切り口から新たな提供価値を探すことは、時流にのった商品・サービスの開発につながるものと思います。

※>「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

 

ダイドードリンコの「カフェインナップ」
以前、
「ダイドードリンコのCMにみる「働き方改革×自社商品×α」で作るビジネスチャンス」
でご紹介した、
ダイドードリンコ株式会社は、自社が推進している「カフェインナップ」という、201711月より生産性向上を目的に、コーヒーを飲用してからの短時間昼寝を社内で推奨する取組みを紹介するWEBコンテンツを提供しています。

3分で分かるダイドードリンコ」カフェインナップ編
大学の研究等も引用して説得力を高めるなどPR方法としても参考になるのではとお伝えしましたが、ネスカフェはリアル店舗で、同様の取り組みを展開していますね。

睡眠に悪影響を与えるというコーヒーのイメージを変えて、逆に仮眠という切り口で自社商品の新しい活用法、提供価値を伝えるという点でも、参考になるかと思います。

生産性向上と集中力を軸にした健康経営への取り組み

「吉野家のAIやIoTを活用した睡眠解析プラットフォームの採用にみる生産性向上の打ち手」

「睡眠推奨制度にみる生産性向上へのニーズ」
で、自社の生産性向上に睡眠を活用しようという企業側の取り組みを、

SleepTechが話題になる予感ー集中力アップによる生産性向上」
でそれに応えるソリューションを提供する側の活動をご紹介しましたが、今後も集中力を生産性向上の主題にして、集中力向上を目的とした睡眠改善を始めとする健康経営への取り組みが加速していくとの感を改めて深くした次第です。

「人」に注目した新しい切り口で自社商品の副次効果をメインの価値に仕立てる

睡眠、照明、室温などを統合して集中力を高め生産性向上や健康維持に結びつける動きは、

以下の記事のように、スマートハウス、スマートオフィスといった枠組みでも進められています。

HEMSや家電と連携する睡眠サポートアプリの開発(イサナドットネット株式会社)」

パナソニック社の「家族の見守り おやすみチェック」

以前、
「「IoTAIで人の集中力を向上」の取り組みに見る「温故知新」とは?」
で、省エネをメインとした対策の副次的な効果(NEB=Non Energy Benefit)を、集中力や生産性向上、健康経営などの視点から、メインの提供価値に仕上げる方法をお伝えしましたが、

今後、人材(人的資産)の確保と活用が、今まで以上に重要となる中で、

自社商品の新たな提供価値の見つけ方として、その商品に関わる「人」(取引先、お客様、その周辺)に焦点を当てて、「生産性向上」や「健康維持」の視点から見直してみることは、良い機会になるものと改めて考えた次第です。

 

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