ESG投資にみるチャンスとリスクの把握方法-「社会的価値の評価」が通貨になるという視点

投資 ESG 環境 社会的責任

【今日のポイント】

SDGsやESG投資などが注目されていますが、企業や個人の社会的価値の評価がSNSなどの口コミを通じて他の価値基準に対して相対的な重みが高まるとともに、

その基となる評価、特にネットなどを通じて流通する評価情報のバイアスが及ぼす影響も、消費者の行動だけでなく、投資家の行動も通じて拡大するリスクを感じます。

● 社会的に責任のある投資の増加

2019/2/23の1日5分ビジネス英語に表記の記事がトピックスされていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『投資家は社会的に責任のある投資プランに資金を投じることで、大きな収益を出している。
環境問題、消費者保護、人権を推進するために、環境、社会、企業統治において共同作業を行う投資プランである。
社会的に責任のある投資の資産は12兆ドルに増えた。それは米国の全投資額の4分の1に相当する。2010年の3兆ドルから急増した。その結果は、資産が今後も増え続けることを意味している。』

社会的責任投資(SRI:Socially responsible investment)は、ウイキペディアでは『企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を考慮して行う投資』と定義されていますが、

最近注目されているSDGs(Sustainable Development Goals)に取り組む企業等へ投資するESG投資環境(environment)、社会(social)、企業統治(governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資)にも通じるものかと思います。

ESG投資とSDGsについて、みずほ銀行の以下の解説も参考になるかと思います。
2018年11月
SDGsとESG投資

● 「社会的価値の評価が通貨」となる社会

今回の記事や、昨今のニュースからは「社会的価値の評価が通貨」となる社会が予想できるかと思います。

ESG投資では、石炭火力発電を投資対象から外すなど、企業活動に大きな影響を与えていますし、

個人やスタートアップでは、クラウドファンディングが大きな役割を果たして来ています。

企業や個々人の活動が提供する社会的価値に対する評価自体が投資対象であり、ある意味で通貨となっきている事が窺えます。

● 価値評価のメディアの多様化と評価の変動

一方で、
パラオのサンゴ礁保護規制にみる優先順位をつけたブランド維持
でお話した、「SNSなどによるグローバルな口コミ、特に動画や画像を伴う評価の効果」がブランディングに与える影響

「自撮り」が広げるビジネスチャンス
でお伝えした、「セルフィー(自撮り)」という新しいブームが、撮影スポットなどに口コミを通じて影響を与えていること、

そして、
SNS映えとインスタ映えの支援サービスにみるコンテンツの重要性
で、上記のようなブームや口コミを支援するサービス展開についてお伝えしてきたように、

SNSを通じた口コミを始めとする価値評価のメディアが多様化し、かつ個人も価値評価に関する情報を発信できる中で、価値評価の基準が今後も大きく変動していくことが予想されます。

そこに、新しい市場開拓や投資資金獲得の機会や、社会的評価、ブランドなどの知的資産の獲得の機会も生まれて来るものと感じます。

● ネット情報のバイアスのリスクの拡大を予想する

また、以前に
インターネット検索・広告の偏り問題にみる状況把握時のリスク管理
との題で、オーストラリア公正取引委員会(ACCC)が公開した調査報告書(GoogleやFacebookが「フィルターバブル」の温床になっていないかの調査)についてブログに載せたことがありますが、情報収集時のバイアスは官民問わず多く存在することを前提にネットを利用することが必要であり、

ネットの虚偽報道にみる新たなデジタルデバイドとその対応
でもお伝えしたネット情報自体のバイアスや、デジタルデバイドの影響が、

今後は企業や個人への投資活動を通じて拡大するリスクと、その対応を今から考えることの必要性も感じた次第です。

★ この記事がいいなと思ったら、クリックよろしくお願い申し上げます(^^)。


中小企業診断士ランキング


特許・知的財産ランキング

※ご質問やコメントをぜひお寄せください!

以下のフォームから、メールアドレスや本名を【入れずに】お送りいただけます。

ご質問用フォーム(メルアド不要版)

ご質問やコメントへは、このブログでお答えさせて頂きます。

Follow me!