グーグルマップからの都市ランキングにみる新しい都市の格付け競争の予感

Google グーグルマップ 都市環境

● 街のインフラは肥満率を表す

2018/9/18の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『ワシントン大学の研究者たちは、建物やインフラの衛星画像を調査することで、街にいる肥満者の数を特定するアルゴリズムを開発した。

同調査は、米国の6都市(ロサンゼルス、ベルビュー、タコマ、サンアントニオ、メンフィス、シアトル)の150,000件のグーグルマップの航空写真とストリートビューを参考にした。 また研究者たちは調査に96の注目に値する地点を含めた。

画像からのデータは、それらの都市で報告されている肥満率と相関関係があった。したがってアルゴリズムは、緑が多く、広いスペースがあり、建物が広がっている都市は肥満率が低くなるように教え込まれた。

(中略)
この分析は、都市計画立案者がインフラの不備を特定し、都市の景観を改善するのに役立つ可能性がある。また、その他の健康、フィットネス、およびレジャー制度を必要とする街の地域を特定できる可能性がある。』

グーグルマップからの建物やインフラの衛星画像から、都市インフラと住民の肥満率との相関関係を割り出した研究結果を報じています。

グーグルマップの画像とAI解析に、行政などがもつデータ(今回は肥満率)を組み合わせることで、新たな知見や評価手法が得られるという事例として、大変興味深く感じました。

 

● 高齢者問題、少子化問題への適用

このように、グーグルマップで肥満と都市インフラの関係が評価できるとすると、
肥満以外にも、

高齢者に優しい街か、

子育てに向いている街か、

定住に向いている街か(あるいは短期間の滞在に向いている街か)

在宅勤務やテレワークなど、労働形態の多様化に対応している街かなど、

年代別の住民の流出入、平均寿命などのデータと合わせて衛星画像から世界中の都市を評価できるようになりそうですね。

以前、「「IoT・AIで人の集中力を向上」の取り組みに見る「温故知新」とは?」
の中で、省エネルギーへの投資が、エネルギーの効率以外に快適性や生産性向上もにつながる効果「省エネの副次効果(NEB=Non Energy Benefit)」についてご紹介しましたが、このようなあるインフラへの投資が及ぼす複数の影響(効果、副作用)の評価にも応用が可能かと思われます。

さらに時系列の変化を追えば、
社会課題への対応能力(速度)などの評価によって各都市の行政能力を含めたポテンシャルも評価できるようになるかも知れません。

ツイッターなどのデータと合わせてコミュニケーションの活性度なども評価対象になる可能性がありますね。

客観的な比較評価が可能になり、都市の新たな格付けと都市間の競争に繋がるのではと予想しました。

 

● 自社の環境の評価と予測を考える

上記のような評価が実現すれば、その結果はネットなどで利用できる可能性が高くなります。

自社の市場環境、社内の人材の働き方の環境、取引先の環境など、色々な視点からの環境評価が都市の画像解析との組み合わせで可能になる事を想定して、今後の事業環境の評価手法についてアンテナを張っておくと思わぬ環境予測が出来る可能性を感じさせられました。

ネット上に使えるデータはかなり存在する現在、自社の事業環境評価においても知恵の出しどころと実現するスピードの競争に入っていると考える次第です。

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