花瓶式投てき用消火器にみるユーザーの行動・思考様式に即した商品開発
【今日のポイント】
普段は花瓶、投げれば消火器!
置き場所、いざというときの使い方のイメージなど、ユーザーの行動・思考様式に即した商品開発として参考になります。
●消火用の花瓶 Fire extinguishing flower vase
2019/7/5の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。
韓国で販売の、普段は花瓶として使える投てき型の消化器を紹介しています。
以下の動画を見てみましたが、確かに居間や食卓に置いても違和感がなく、いざとなれば火元に投げるだけというのはかなり実用性が高いのではと感じました。
『FIREVASE BY SAMSUNG – The flower vase fire extinguisher!』
●ユーザーの行動・思考様式に即した商品開発
今回の記事は、「ユーザーに応じた防災用具、サービスの発達」の一例と言えるかと思います。
花瓶式ということは、居間や台所にいつも置けること(消火器用の設置場所不要)の他に、「花瓶=水が入っている」ので、「火=水をかける」とイメージ的にも結びつけやすく、判断力が低下している緊急時にも行動に移しやすいことが期待できます。
日本でもアマゾンで「投げ込み式消化器」と入れると以下のような製品が出てきます。
「ファイヤーセイブ(FIRESAVE) 投てき型消化用具 」
上記は、いずれもボトル型ですが、以下のような野球のボールの形の商品も出ていました。
「消える魔球 3個入 (ボール型 投てき消火用具) maQ-3」
名称や形状から、お子さんのいる家庭では、火が出たらこれを投げなさいと教えておくと、通常の消化器はもちろんのこと、前述の投てき式消火器よりも頭に入りやすく、実行しやすいのではないかと思います。
この他、高齢者向けなら、仏壇の用具を兼ねた投てき用消火器、杖や歩行器につけられるような消火器ないし、消防署に位置も含めて通知できるボタン式通信機などが考えられるかと思います。
このように、ユーザーの行動、思考形態に応じた防災用品・サービスの開発と提供が単なるアイデア商品のレベルではなく、今回のサムスン火災海上保険会社のキャンペーンのように、本格的な取り組みとして進み、SNSなどで広がっていくものと考える次第です。
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