花瓶式投てき用消火器にみるユーザーの行動・思考様式に即した商品開発

Peggy und Marco Lachmann-AnkeによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

普段は花瓶、投げれば消火器!

置き場所、いざというときの使い方のイメージなど、ユーザーの行動・思考様式に即した商品開発として参考になります。

 

消火用の花瓶 Fire extinguishing flower vase

2019/7/5の1日5分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『サムスン火災海上保険会社は、投げることができる消火器として使用できる花瓶をつくった。

サムスングループ子会社Cheil Worldwideによって設計されたその花瓶は、火事が発生するまで、通常の花瓶として機能する。投げた時に、火に接触して床に当たると花瓶は砕けて、花瓶の外室に保存された炭酸カリウムが流出する。

この無色の液体が放出された時に、急速に冷却されて酸素を抑制して火を消化する。

 

この投てき型消火花瓶については、2019/3/29Gigazineでも紹介されています。

『投げて割って消火する花瓶「Firevase」のムービーをサムスン火災海上保険が公開中』

『韓国では2017年以降、家庭でも消火器の設置が義務づけられていますが、実際には消火器を設置している家庭は58%にとどまっています。』

と、消火器の普及率が6割くらいであること、また有ってもいざというときに中々使うことが難しいことから、サムソン火災海上保険会社が花瓶型の投てき消火器を造り、キャンペーンとして10万個を配ったとのことです。

以下の動画を見てみましたが、確かに居間や食卓に置いても違和感がなく、いざとなれば火元に投げるだけというのはかなり実用性が高いのではと感じました。

FIREVASE BY SAMSUNG – The flower vase fire extinguisher!

ーザーの行動・思考様式に即した商品開発

今回の記事は、「ユーザーに応じた防災用具、サービスの発達」の一例と言えるかと思います。

花瓶式ということは、居間や台所にいつも置けること(消火器用の設置場所不要)の他に、「花瓶=水が入っている」ので、「火=水をかける」とイメージ的にも結びつけやすく、判断力が低下している緊急時にも行動に移しやすいことが期待できます。

 

日本でもアマゾンで「投げ込み式消化器」と入れると以下のような製品が出てきます。「ファイテック 投てき消火用具 ファイテック

「ファイヤーセイブ(FIRESAVE) 投てき型消化用具

上記は、いずれもボトル型ですが、以下のような野球のボールの形の商品も出ていました。

「消える魔球 3個入 (ボール型 投てき消火用具) maQ-3

 

名称や形状から、お子さんのいる家庭では、火が出たらこれを投げなさいと教えておくと、通常の消化器はもちろんのこと、前述の投てき式消火器よりも頭に入りやすく、実行しやすいのではないかと思います。

 

この他、高齢者向けなら、仏壇の用具を兼ねた投てき用消火器、杖や歩行器につけられるような消火器ないし、消防署に位置も含めて通知できるボタン式通信機などが考えられるかと思います。

このように、ユーザーの行動、思考形態に応じた防災用品・サービスの開発と提供が単なるアイデア商品のレベルではなく、今回のサムスン火災海上保険会社のキャンペーンのように、本格的な取り組みとして進み、SNSなどで広がっていくものと考える次第です。

 

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