Q&A>外部から受けるアドバイスや指導の効果を上げるヒントは?
【今日のポイント】
事業変化が激しくなる中で、その対応に外部支援を資金面、技術面などで必要とする機会も増えてくるかと思いますが、受けるアドバイスや指導の効果は出来るだけ上げたいものですね。
本トピックスがそのヒントになれば、幸いに存じます。
【目次】
Q>社外のコンサルタントなどからアドバイスや指導を受ける際に、効果を上げるうえで何かヒントはないか?
1.外部からの支援やアドバイスなどを受ける必要性の高まり
2.外部から受けるアドバイスや指導の効果を上げるヒント:目的の明確化自体の支援を受ける
3.外部からの支援やアドバイスを受ける際のヒント:受けたアドバイスの体系化も支援してもらう
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Q>社外のコンサルタントなどからアドバイスや指導を受ける際に、効果を上げるうえで何かヒントはないか?
A>アドバイスなどを受ける際に、まず目的(ゴール)を明確化することが前提となりますが、それ自体もアドバイスや指導などの支援の対象としてもらうことは有効な方法となります。
また、受けたアドバイスなどの知見やスキルを整理して体系化することも、社内で共有し活用する上で重要ですが、その体系化もフィードバックなどの支援を受ける事をお勧めする次第です。
ここ数年の事業環境変化をみても、新型コロナ、ウクライナ戦争などによる資源価格高騰を始めとする物価高、DXやAIなど新技術の進展とその利用の拡大など、大きな変化が更に加速しつつ進んでいる事をニュースで目にしたり、自身の体験からも実感する機会が増えていますね。
このような事業環境へ対応することは、一個人や一企業では困難であり、事業提携などの協力に加えて、コンサルティングやセミナーなどの情報提供など、外部からのアドバイスや支援を受ける必要性も高まっています。
以下のように、サイバーセキュリティなど、今までには自社は体験していないトラブルへの対応も含めて、今後は市場開拓やリスクマネジメントなど攻めと守りの双方において、各種支援の情報を集めて自社で活用できないかの検討をすることが重要と考える次第です。
● 令和4年度補正「地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域DX促進環境整備事業(業種等特化型DX促進事業))地域DX支援活動型」に係る補助事業者の公募について
2023/2/13に、経済産業省は表記の補助事業者の公募を公表しました。
https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2023/k230213005.html
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『地域の主力産業が抱える課題に精通した産学官金の関係者が一体となったコンソーシアムを整備し、地域企業がDXを実現させるために必要な経営・デジタルに関する専門的知見、ノウハウ、及び人的リソースを補完するための各種支援活動に要する費用を補助します。』
⇒補助金交付の要件や補助率、補助上限額などはこちら。
『公募要領』 https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2023/downloadfiles/k230213005_1.pdf
「業種特化型」と「サイバーセキュリティ対策拡充型」の2種類がありますが、サイバーセキュリティが中小企業でも重要であることが、中小企業向け補助事業からも窺えると感じ
る次第です。
2.外部から受けるアドバイスや指導の効果を上げるヒント:目的の明確化自体の支援を受ける
上記のように、外部からの支援やアドバイスを受ける際に、その効果を上げるためのポイントにはどのようなものがあるでしょうか。
これは外部支援の利用に限りませんが、何か業務やその変革を行う際によく言われることに、「なぜやるのか、何を実現(解消)したいのかの目的を明確にすること」があります。
これは、正にその通りで、特にDXなどを導入する際の「目的と手段の取り違え」など、社内外を含めて事例を目にすることも多いかと思いますが、
「目的」自体が明確でなかったり、あるいはもっと的確な目的に修正する必要が出てきたりすることも多く経験するこのところです。
自分たちだけで目的の設定が的確に出来れば良いのですが、特に新規市場への参加や技術導入など、自社が体験していない改革に関する目的設定は意外と難しいものですので、
その目的の設定についても、外部からのアドバイスを受けつつ行うことも、外部支援を受ける際の目的の一つとすることは、受けた支援の効果を上げるために有効な方法として検討をお勧めする次第です。
なお、目的設定について「今の目的を上位概念に置き換えて、本質的な目的を探る」という点では、以下の本ブログトピックスもご参考になれば幸いに存じます。
『自社のブランドとイノベーションを知的資産で連携させる』
https://wp.me/p9D2bS-28e
『「ビジョンや存在意義」と「働きがい」をどう繋げるのか?』
https://wp.me/p9D2bS-2f3
3.外部からの支援やアドバイスを受ける際のヒント:受けたアドバイスの体系化も支援してもらう
せっかく得られた外部支援やアドバイス、特に外部のスキルや知見を導入した際には、得られた知見などを自社の中で消化して事業や日々の業務に落とし込むうえでも、「アドバイスや指導から得た、ノウハウや知見の体系化」が重要なことは、以下の記事からも窺えるかと思います。
そして、この「ノウハウや知見の体系化」自体を、いわゆる「伴走型支援」などの外部支援を活用して進めることも、外部支援の効果を上げる方法の一つとして検討をお勧めする次第です。
● 生産性向上~技術系企業の属人化解消のアイデア
2023/2/15の「日本の人事部」( https://jinjibu.jp/ )に、表記の細木聡子氏(株式会社リノパートナーズ代表取締役)の解説記事が掲載されていました。
https://jinjibu.jp/spcl/hosoki/cl/detl/4505/
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『技術系企業に特化したダイバーシティ推進に
携わらせていただく中で気づいたことが、
生産性向上の突破口となる可能性を秘めているのは
「標準化」ではないかということです。つまり、ノウハウを体系化する、ということです。』
⇒『ノウハウの体系化=標準化』は「自社の見えない強み(知的資産)の可視化」の一手法としても、分野を問わず重要と感じた次第です。
● 無駄な商談を減らし、有効商談を増やす。タッチスポットが「CEOclone」を発表
インサイドセールスから初回商談、また社内教育までこれ1つで解決。営業活動の生産性向上に寄与いたします。
2023/2/14に、タッチスポット株式会社( http://touchspot.jp/ )は、表記のリリースを公表しました(PRTIMES_JPより)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000024094.html
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『本サービスでは、CEOやトップセールスマンの質の高い商品・サービス説明を、URL1つですべての顧客に届けることができます。
さらに、顧客がどの内容をどれだけ視聴したか管理画面で確認できるため、事前のヒアリングとしても活用することができます。
このように、均質化された提案をヒアリングも兼ねて拡散することで、貴社サービスに興味を持っている顧客とそうではない顧客を見極めることができ、これまで時間を浪費していた営業活動の生産性を高めることが可能となります。』
⇒高いスキルを持っている人の、質の高い提案の再利用を、社内全体の知見・スキルの標準化と底上げにどう活用するのかにも関心を惹かれる次第です。
上記のように、「受けたアドバイスや提供された知見の体系化」をすることは、外部支援を受ける目的だけでなく、その他の目的への展開もやりやすくなりますので、
その点でも、外部支援の効果を上げることが可能となってきます(なお、支援を受けた際の目的以外に利用する場合は、外部支援で提供された知見などに関する秘密保持義務にも注意が必要です)。
そして、この「ノウハウや知見の体系化、標準化」は、知的資産経営の「人的資産の構造資産化」に相当するものであり、知的資産経営の手法が活用できる分野かと思いますので、利用の検討をお勧めする次第です。
なお、「ノウハウや知見の標準化」については、以下の本ブログトピックスもご参考になれば幸いに存じます。
『業務の標準化と、事業環境変化への対応の両立のヒント』
https://wp.me/p9D2bS-2gc
『ロボットの活用にみる、既存商品・サービスの展開のヒント』
https://wp.me/p9D2bS-2gC
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