ロボットを使ったAI教育にみるリアルの効果

Harish SharmaによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

ロボットを使った小学生向けのプログラミング教室。

ロボットに触れるという面白さだけでなく、プログラミングという抽象的な作業の結果をロボットの動作というリアルな形でフィードバックすることは、インプット⇒アウトプット⇒フィードバックのサイクルの有効な回し方の一つです。

ロボに触れAI身近に 必修化前児童プログラミング教育人気 福津の教室 「使いこなし役立てて」

2019/5/19 の西日本新聞に表記の記事が掲載されていました。

2020年からの小学校でのプログラミング教育必修化に備えて、ロボットなど、リアルな教材を使った「触れられる」プログラミング教育を行っている塾の紹介です。

子供の興味を引くというだけでなく、プログラミングという抽象的な作業が、実際にどのような効果(影響)を生むのかということを実感できるという意味でも大変興味深い事例と思います。

 

目に見える事、すぐに結果が出る事とリアルに触れられる事の重要性

先日の、『高校教育改革にみるAIIoT時代のコンセプト創出力の重要性』で、AI・IoT時代に対応できる人材に必要なコンセプトを理解し、自分で創造できる力の育成についてお話いたしましたが、

今回のロボット塾にみるように、抽象的な概念とリアルな現象を結びつける力も今後重要性を増すことは間違いのないところかと思います。

また、自分のプログラミングの結果をロボット等の動作で見ることができるということは、

インプットアウトプットフォードバックというサイクルを回すスピードを上げることにも繋がります。

これは『アットプット大全』でも強調されている自己成長のサイクルですね。

私は、デジタル化の本質(少なくともその1つ)は「フィードバックの進化」と考えていますが、デジタル社会の中でフィードバックの高度化による個人や企業の成長が求められている中で、

子供に限らず、学生、社会人、企業などでも、AIIoTなどのスキル取得やリテラシー向上に今回のロボットやXRなどの活用は有効な手法と考える次第です。

 

本ブログの関連トピックス

『高校教育改革にみるAIIoT時代のコンセプト創出力の重要性』

Society5.0の到来の中、変化に対応できる人材の育成は大きな課題ですが、新しい技術やビジネスモデルを創出するためのコンセプト創造力を育成するためには、まずコンセプトや概念を理解できる力が必要ですね。

こういった抽象的な概念を理解し、具体的なビジネスに落とし込める人材育成は中長期的にも必要な施策と考える次第です。

 

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