新型コロナ対応に考える、歴史に学ぶための新技術の活用

学習 学び

【今日のポイント】

オミクロン株の出現など、新型コロナの脅威と対応は先行きの不透明感が強まっていると感じますが、このような時にこそ、過去のパンデミック等の影響と対応に学ぶ「温故知新」が重要となります。
また、今後は過去の事例の分析や整理、それを踏まえた未来予測と課題設定において、AI等の技術や各種フレームワークなどの活用も進むものと考える次第です。

 

【目次】
1.パンデミックの動向
2.歴史の循環があらゆる分野で進むため、「温故知新」が重要となる
3.AIなどのデジタル技術を活用した過去の知見を用いた未来予測の手法の開発と普及が進む

1.パンデミックの動向

● 新しい変異株の出現
2021/11/28更新の、東京都健康安全センターに以下の記事が掲載されていました。

『世界の新型コロナウイルス変異株の発生状況(11月29日更新)WHOがオミクロン株をVOCに指定』

なお、2022年4月1日より同センターのURLは以下に変更されるとのことです。
https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)

『11月26日世界保健機構(WHO)より上記の分類について更新する旨の発表がありました。新しくVOCに指定されたオミクロン(B.1.1.529,#343)については、WHOの、Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concernをご参照ください。』

⇒各種ニュースでも報道が続いてますのでご案内の通り、オミクロン株の感染地域は拡大し、各国の入国規制なども強化されていますので、今後のさらなる変異株の出現も含めて、まだまだ予断を許さない状況が続いていると改めて感じた次第です。

 

● パンデミックはいつまで続くのか? How long will the pandemic go on?

2021/11/26の1日5分ビジネス英語に表記の記事が掲載されていました。

『”科学者や専門家は、私たちがCOVID-19から完全に解放されることは決してないということに多かれ少なかれ同意している。
このウイルスを完全に撲滅できる国は、米国も含めて存在しない。
しかし、私たちが世界的流行病から抜け出し、おそらく風土病に入る段階があることは間違いない。』

⇒上記のように、アフターコロナというよりは、ウィズコロナ兼アフターパンデミックの段階(風土病=エピデミックの段階)にいつかは入り、インフルエンザのような対応を毎年取るという状況になるのではないかと感じた次第です。

 

2.歴史の循環があらゆる分野で進むため、「温故知新」が重要となる

今回の記事などの新型コロナのパンデミックに関する多くのニュースにみように、今回のパンデミックが国際関係や社会、人々の働き方や意識に与えてきた影響は非常に大きく、かつ現在進行形で進んでいるため、どうしても目の前の課題に意識が集中しやすくなりますが、

これらパンデミックの影響に関する記事と、各国の行政の経済や保険・安全面での関与の強化その一方でのFacebookのメタ社への社名変更やメタバースへの注力ブロックチェーンやAI等のデジタル技術の発展に関する今までのニュースからは、

歴史の循環があらゆる分野で進むため、「温故知新」が重要となり、AIなどのデジタル技術を活用した過去の知見を用いた未来予測の手法の開発と普及が進む」事が予想できるかと思います。

 

今回のパンデミックの状況は全く新規の現象との印象もあり、そのような記事も多く目にしますが、昔のスペイン風邪などの解説を読むと「歴史は繰り返す」という一面もあると感じます。

また、仮想現実も巻き込んだ官と民の主導権争いや、エネルギーだけでなく人も含めた集中と分散の循環(ブロックチェーンや再生可能エネルギー利用の拡大などは集中から分散への移行のフェーズに進んでいる現れと感じます)、
パンデミック下でも人のエンターテイメントへの欲求は変わらないため、ストリーミングなどに形を変えてサービスが提供されるなど、
あらゆる分野で歴史が形を変えつつも循環する「螺旋的発展」を、新型コロナやCOP26などの環境問題対応が促進している様子が見えているかと思います。

 

過去のスペイン風邪などのパンデミックの経緯も振り返りつつ、歴史に学んで今後の取組に活かす「温故知新」の考え方が、リスク管理としても、「明けない夜はない」「シルバー・ライニング(silver lining=雲の地上からは裏側の銀色に輝く面=明るい兆し)に目を向ける」希望を持つ上でも重要性を増していると感じた次第です。

 

3.AIなどのデジタル技術を活用した過去の知見を用いた未来予測の手法の開発と普及が進む

上記の様に、歴史をなぞるのではなく、歴史に学ぶ「温故知新」を実際に行う上では、過去の出来事の情報とそれを時系列等の軸に沿って整理することが必要になります。

その整理した情報を、分析する切り口としての視点やフレームワーク、また過去の情報の分析結果を元に未来を予測するための手法も重要ですね。

また、未来予測と対応のための人材も重要となります。

先日のトピックス『経営デザインシートにおける将来の外部環境予測の情報源と使い方』 でご紹介した未来予測の情報源やフレームワークを利用した使い方

『未来予測とその使い方(最近の事例から)』『未来予測とバックキャストでの課題設定の連携方法は?』
でご紹介した、未来予測を現在の課題検討や対策などに結びつける使い方なども参考にしていただければ幸いに存じます。

 

また、以下の記事の事例も、他分野での適用含めて参考になるかと思います。

● TRYETINGとスキルアップAIがパートナーシップを締結|ノーコードAIツール「UMWELT」の導入トレーニングやAI人材育成の講座開発で協力

2021/11/25に株式会社トライエッティングは表記のリリースを公表しました。

『今後はTRYETINGが提供するノーコードAIツール「UMWELT(ウムベルト)」の導入企業に対するトレーニングをスキルアップAIが提供したり、AI人材育成プログラムを共同開発するなど、両社の知見を活かした取り組みを行っていきます。

UMWELT導入トレーニング
TRYETINGのサービスであるノーコードAIツール「UMWELT」の導入企業に対し、基礎的なAIの知見やUMWELTをより効果的に使うために必要な知見を習得するための教育プログラムをスキルアップAIより提供いたします。

AI人材育成プログラムの開発
「知能作業」を自動化するサービスを開発・提供するTRYETINGとAI人材育成や組織作りを支援するスキルアップAI両社の知見を活かし、実務で成果を出せるAI人材育成のための教育プログラムを開発・提供します。』

AIを使う人材と、AIに出来ないことをする人材、そしてその両者を組み合わせるプロデュース能力を持つ人材が全て必要性を増していると感じる次第です。

なお、ツイッターで上記コメントを載せたところ、同社の方(CEO)から、
『まさにDX推進のためのヒト・モノ・チエを揃えていくための取り組みです!』
とのリツイートをいただきました。

「人を育て、その過程も含めて得た知恵と人それぞれを組み合わせて行く、そのために必要なモノも整備していく」と捉えてお返事し、その通りとのお答えもいただきましたが、今後の展開に期待する次第です。

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