経営のPDCAを回しているか?
事業変化とその評価がよくわからない知的資産経営報告書
先日の知的資産経営研究会でみた、知的資産経営報告書ですが、3年前のものと現在のもので、事業がどのように変化したのか、また経営指標(KPI)の振り返りに関する記載がなく、事業目標達成度に関する自己の評価が明示されていないと感じました。
事業計画と振り返り
企業経営において、PDCAを回すことは基本中の基本ですが、知的資産経営においても、当然それは変わりません。
したがって、知的資産経営報告書も自社のPDCAの各要素がそれぞれ入っていることが必要になります。
その意味で、今回の研究対象になった知的資産経営報告書は、CAの部分が残念ながら不十分だったという印象を持っています。
自分の仕事、チームの仕事、会社の仕事それぞれのPDCA
企業において、個々人から会社全体の各階層ごとにPDCAを重層的に回しながら仕事を進めているわけですが、会社や個人それぞれのレベルで特に振り返り(C)と今後の改善(A)は不十分になりやすいので注意が必要ですね。
知的資産経営においても、報告書を作っておしまいではなく、その内容を事業活動に乗せるとともに、その評価を次の報告書などに反映させて、社内外で共有することが重要であると考える次第です。