ケーブルテレビによるオンライン診療にみるインターフェースの多様化と既存インフラの活用

Emilian Robert VicolによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

ジュピターテレコムによる、国内初のケーブルテレビを利用したオンライン診療の実証実験。

オンラインサービスのインターフェースが多様化する中で、ユーザーに馴染みが深く、普及しているテレビという既存インフラの活用もまた自社の顧客接点を広げるうえで有効な選択肢となりえることを示しています。

 

● 国内初 ケーブルテレビを活用した オンライン診療の実証実験を福岡と東京で開始
~オンライン診療サービス「curon」「YaDoc」と連携~

2019/8/2 株式会社ジュピターテレコムは表記のリリースを発表しました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『株式会社ジュピターテレコム(J:COM、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井村 公彦)は、2019 年 9 月 より、こ゛家庭のテレビを活用した遠隔医療の実証実験を福岡市、東京都足立区、葛飾区、練馬区で実施します。

J:COM が開発し患者様に提供する遠隔医療システムと、オンライン診療サービス事業者て゛ある株式会社イン テグリティ・ヘルスケア(以下インテグリティ・ヘルスケア)と株式会社 MICIN(以下 MICIN)か゛医療機関に提供す るシステムを連携させ、テレヒ゛画面て゛の高齢者向け遠隔医療の有用性を検証します。

ケーブルテレビのインフラを使用し、患者様のご家庭のテレビ画面でオンライン診療を検証する国内で初めての実証実験です。』

約 551 万世帯か゛加入するケーブルテレビのインフラを活用した、オンライン診療の実証実験。

パソコンよりも数多く、ほとんどの自宅にあるTVを利用することは、既存インフラの活用例としても参考になるかと思います。

● 情報・データの入り口と出口=インターフェースの多様化

以前のトピックス

『京セラの「触覚伝達技術」にみる「インターフェース拡大の価値」』

『アップルの周囲の様子を触覚で伝える技術にみる「インターフェースの多様化」』
などのトピックスで、データの種類の多様化と、データの入り口と出口の双方の多様化による新規市場の創出の可能性についてお伝えし、

AI搭載のIoTシューズにみる「データーの入り口」の広がりと「出口」の関係』
では、いままでのスマホやスマートウォッチとは別に、「靴」というデータの「入り口」を作ることで、「出口」である応用先も広がっていく例をご紹介シましたが、

データというインプットとそれを適用したサービスというアウトプット

インプット⇒プロセス⇒アウトプット

の流れを意識してどの部分を広げるかを考えることは、データを利用したビジネスモデルを検討する上で不可欠かと思います。

知的資産経営でいえば、知的資産は「インプット」、お客様や取引先、社会への提供価値が「アウトプット」にあたり、インプットをアウトプットにつなげるプロセス自社の「強み」を活かした「価値創造ストーリー」で描かれるものと言えるかと思います。

インプットである知的資産の広げ方として、新しい知的資産を社内外から得る、あるいは今まで事業に役立たないと思っていた自社内のスキルや経験などの知的資産を見直すことも重要ですし、既存の知的資産を組み合わせることで、新しいアウトプット=顧客提供価値を生み出せないかと考えることも重要ですね。

 

● TV受像機という既存インフラの活用

本ブログのトピックス
『『テレビよりインターネット』にみるデバイスでコンテンツサービスを選ぶ流れ』
の中で、2016/07/27電通のサイト「電通報」の『イギリスのテレビ放送サービスの展開に見るメディアトレンド」』 では、

英国は高画質ではなく多チャンネル化の方向ということに加えて、
画像を見るデバイスとしてスマホやPCだけでなく、TV受像機も他チャンネル化と高画質化により、無料ネット配信の利用デバイスとしてよく利用されていると伝えていることをご紹介シましたが、

今回のケーブルテレビの事例でも、高齢者にはパソコンよりもTV受像機の方が馴染みやすく、使い易いことは容易に想像がつくところかと思います。

馴染みの有無だけでなく、高齢者にとっては、画面の大きさも使い勝手のうえで重要な要素となりますね。

ユーザーの使い方に合わせて、既存インフラも取り入れ、活用する事が重要であることを示す事例かと思います。

自社の既存の顧客接点だけでなく、今回の「ケーブルテレビ」のように既存のインフラも利用したら、自社ではどんなことが出来るだろうかと考えるきっかけにしてはいかがかと考える次第です。

 

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