南極の人工降雪検討にみる、スーパーコンピューター開発競争の影響増大

David MarkによるPixabayからの画像

【今日のポイント】

南極の氷河崩壊を人工降雪で食い止めようという提案。

壮大な取り組みですが、その効果やリスクの評価には、精密なシミュレーションとそれを支えるスーパーコンピュータが必要かと思います。

気象予測の分野を取っても、今後のスーパーコンピューター開発競争が国際競争力に与える影響が大きいことを改めて感じる次第です。

 

● 南極大陸を救う人工雪

2019/8/5の1日5分ビジネス英語で表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『科学者たちは氷河の溶けている部分を覆うために人工雪を作ることを提案している。彼らは、海から水を汲み上げるために12,000の風力タービンを使うことを提案している。水は人工雪に変換され、大砲を介して危険のある地域に投棄される。これによって、氷河がそれ以上崩壊するのを防ぐことが期待されている。
サイエンスアドバンスで発表された研究を共同執筆したAndres Levermannは、この取り組みには10年間で7.4兆トンの雪が必要になるだろうと述べた。』

今回のプロジェクトについて、以下の記事にも掲載されています。

『海面上昇、人工降雪機で阻止できる!? 独研究所が奇策』

『実行すれば西南極は工業地帯化し、南極には「恐ろしい」影響が出るだろうとの見通しを示した。』

との事、副作用を含めてリスクとリターンの評価結果の影響の大きさを感じた次第です。

● 予測の重要性とスーパーコンピューター

今回の記事からは、「超高性能コンピュータの性能競争が与える影響の増大」が窺えるかと思います。

以下の解説記事にみる様に、気象コントロールにおいては、現状把握、目標とする気象条件の設定、そのギャップを埋める打ち手の評価のそれぞれについて、スーパーコンピュータによる気象シミュレーションが不可欠となっています。

『数値予報の歴史』気象庁

『気象予測とスパコン』理化学研究所 計算科学研究センター

量子コンピュータの開発競争は米中が牽引していますが、日本もそこに食い込もうとしています。

『量子コンピューターの「米中競争」が過熱──競り合うグーグルとアリババは、量子超越性を達成できるか』

『量子コンピューター小型・実用化へ前進 東大チーム、心臓部を開発』

気象予測に限っても、その活用先は農業や社会インフラ等広範囲に渡っています。
『気象情報はビッグデータ、IoT、AI のフロントランナー』

このように、地球環境問題から産業、社会インフラまで、気象シミュレーション技術の果たす役割は大きく、それを実現するスーパーコンピュータの開発競争は、国際競争を含め影響が増大してくるものと予想する次第です。

 

★ 以下のランキングに参加しております。ぜひ、クリックよろしくお願い申し上げます(^^)。


中小企業診断士ランキング


特許・知的財産ランキング

Follow me!