東芝のデジタル化戦略に思う今までの蓄積の価値

デジタライゼーション デジタル化 digitalization

● 東芝、IoT・AIに積極投資 次期中計で開発費の3割

2018/11/23の日刊工業新聞に表記の記事が掲載されていました。

 同社のリリースでは実世界(フィジカル)のデータを収集し、サイバー世界で分析したり、活用しやすい情報や知識とし、それをフィジカル側にフィードバックすることで、付加価値を創造する仕組みの実現を目指すとの事です。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

 『当社グループは、本日、「2018年度技術戦略説明会」を開催し、11月8日に公表した「東芝Nextプラン」において、当社が目指す姿として位置づけたサイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業の実現に向けた方針と技術戦略を発表しました。

 CPSは、実世界(フィジカル)におけるデータを収集し、サイバー世界でデジタル技術などを用いて分析したり、活用しやすい情報や知識とし、それをフィジカル側にフィードバックすることで、付加価値を創造する仕組みです。

 本説明会では、CPSを実現する当社グループの差異化技術として、具体的に、当社独自のデジタル・AI技術に加え、再生可能エネルギー関連技術や、新規成長事業として位置付けているリチウムイオン二次電池SCiB?、パワーエレクトロニクス、精密医療を紹介しました。

 当社グループは、2019年度から2023年度の5年間で、総額9,300億円の研究開発投資を計画しています。これまで製造業としてフィジカル分野で培ってきた、顧客との接点を含む経験・実績と、サイバー技術における強さを融合し、世界有数のCPSテクノロジー企業を目指します。』

デジタル化(デジタライゼーション)は、既に多くの企業が自社あるいは他社へ提供するサービスとして取り組んでいるところで、東芝がそれらの企業、特にグローバル企業と伍していけるか、注目しているところです。

 

● デジタル化の「材料」を持っているか?

今では、デジタル化(デジタライゼーション)が特に大手企業やスタートアップなどの分野で叫ばれていますが、何をデジタル化するのか、その材料もデジタル化の方法と合わせて重要ではないかと思います。

東芝のリリース記事では、

『 開催に際し、当社代表執行役会長CEO車谷暢昭は「東芝には143年の歴史の中で培われた幅広い事業領域に根差したフィジカルの技術の強さと、日本・世界の第一線を牽引してきた画像認識などのハイレベルなサイバー技術の両方がある。2人の創業者から脈々と引き継がれてきたベンチャースピリットのDNAが社員一人一人に、また、会社の文化の中に根付いている。デジタルトランスフォーメーションを進め、社会課題の解決に貢献するCPSテクノロジー企業を目指していく」と述べました。

 東芝の技術戦略の説明では、技術・生産統括部、研究開発本部を担当する当社執行役専務の斉藤史郎が「当社グループは、モノづくりで培ったフィジカル・コンポーネントの強さにAIやIoTといったサイバー技術の進化を組み合わせ、新しいサービスや価値を創造するCPS技術でSDGsの達成へ貢献していく」として、①豊富な事業ドメインに基づくコンポーネント技術のさらなる強化、②AI・IoT技術をベースとしたデジタル化により顧客価値を向上する技術の開発、③将来顕在化する社会課題を解決するための先端技術の創出、からなる当社グループの研究開発方針をはじめ、当社グループにおけるCPSを差異化する技術や事例について説明しました。』

と、今までの製造業、画像認識などのサイバー技術などで蓄えた強みを掛け合わせるところに、自社のデジタル化の材料とその方法を求めていると窺えますが、東芝の今までの蓄積に期待したいと思います。

 

● 「人が持つコンテンツ」のデジタル化(デジタライゼーション)を考える

「RPA(ロボティクス プロセス オートメーション)にみる「スキルの価値」」
でもお伝えしたように、

デジタル化の対象となる業務で使われている「スキル」は本来重要な知的資産であり、また、スキルの共有や標準化というだけでなく、スキルの「見える化」による適用先の拡大という様に考えると、生産性向上だけでなく、コンテンツビジネスの手法と同じく、新規事業への展開の手段ともなります。

上記の東芝もまさにこの事例の一つかと思います。

デジタル化を考える際に、スキルを「コンテンツ」と捉えて、そのコンテンツ創出の担い手でもある人材の確保とモラルやモチベーションの維持も重要ではないかと考える次第です。

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