RPIのIoTツール紹介にみる、導入支援におけるフィードバックの重要性
【今日のポイント】
ロボット革命イニシアティブ協議会による中小製造業のIoT導入を支援するツール募集。
そこで利用されるアイティクラウドのツール紹介と評価のプラットフォームに、新技術導入支援におけるユーザー評価のフィードバックの仕組みの重要性が窺えます。
● RRIが「スマートものづくり応援ツール」を募集、中小製造業のIoT導入を推進
2017/7/23のMONOistに記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『経済産業省は2019年7月3日、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が第3回「スマートものづくり応援ツール」の募集を開始したと発表した。
RRIは日本におけるロボットづくりの強化やロボット利活用の推進を目指す民間主導の組織的プラットフォームだ。ここでの「ロボット」は、IoT(モノのインターネット)やセンサー、AI(人工知能)を活用するシステム全般を含む。』
ロボット革命イニシアティブ協議会のサイトはこちら
同協議会は今回の募集の目的について、募集要領 の中で以下の様に記載しています。
『1.目的
現在、IoTは多くの関心を集め、導入期に入ったと言ってもよい。
しかし、中小企業の経営者は、「関心はあるが、活用方法が分からない」との調査もある。
活用方法がわからないとは、実際に経営にどう役立つのかがわからないということ。役立つとは、各社、各人がもっている課題を、IoTを活用して解決することである。
しかし、どの会社にも共通の課題や解決方法があるわけではない。
着眼大局、着手小局のように、全体像や長期計画を作り、できるところから小さく始めるべきと考え、小さくとも、すぐ着手し、その結果から学ぶことができることがIoTツールの大きな役割と考える。RRIのWG1/中堅・中小企業アクショングループ(主査:松島 桂樹)は、「すぐ使える、すぐ見えるツール」の提示を目指し、第3回スマートものづくり応援ツールの募集を開始する。』
と、「着眼大局、着手小局」との言葉を引いて、すぐ使えるツール選びを支援しています。
IoTサービスやツールの普及に連れて、それを選ぶためのキュレーターの役割も大きくなっていることが窺えます。
● 民間の・IoTレビュー会社との連携
今回の募集に当たり、同協議会は、
『今回、新たな取り組みとして、アイティクラウド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒野 源太、以下「アイティクラウド」)が運営するレビュープラットフォームITreviewと協力し、このプラットフォームのレビューデータも参考にツール審査を実施致します。
これは、ユーザー企業との接触が不足しがちな点を十分カバーし、ユーザー目線での改善、訴求シーンの発見を可能にすることで、今後の活動に役立てていくためです。』
と、アイティクラウド株式会社が運営する「レビュープラットフォームITreview」を活用するとしています。
このプラットフォームについて、募集要領は以下の様に紹介しています。
『ITreviewとは、法人向けIT製品・クラウドサービスのレビュープラットフォームです。製品検討者においてはユーザーレビューや製品情報の閲覧ができ、顧客満足度の高い製品は何かを確認できます。
また、製品ユーザーにおいては、自身が活用している製品の評価をレビューでき、ベンダーの皆さまにおかれましてはレビューを自社製品の開発・改善や、ユーザーサポートに生かすことができます。
ソフトウェア、クラウドサービスを中心に、現在、1万6,000件超の国内レビューと、約1,700の製品情報を掲載中。
特に、製品ごとの顧客満足度がひと目で分かる四象限マップの「ITreview Grid」や、四半期ごとに顧客満足度の高い製品を「Leader/High Performer」という2種の称号で讃える「ITreview Grid Award」は好評をいただいております。』
価格ドットコムのAI・IoT版とも、ユーザー参加型のAI・IoT紹介商品・サービス開発プラットフォームとも捉えられるかと思います。
同プラットフォームのサイトはこちら
● フィードバックを中心に置いた支援サービス
「レビュープラットフォームITreview」では、IoTサービス・ソフトウェアのレビューをユーザー、ベンダー双方が活用する仕組みを提供しています。
また、表彰制度もユーザーにとっては選択の目安に、ベンダーにとってはユーザーからの評価の参考になりますね。
これは、Amazonなどのユーザー評価などとも共通する効果かと思います。
『中小企業のロボット導入支援サイトに学ぶ「総合的支援」の重要性』
でロボット導入支援の様にAI・IoT導入にもワンストップサービスが必要と述べましたが、
「紹介→利用→評価のフィードバック→改善等、次の開発」
というサイクルを回す仕組みも、AI・IoT導入に置ける総合的支援の1つの形かと考える次第です。
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