EV版「ミニ」の市販にみる、電化やオートによるロングテール商品の復活

【今日のポイント】

EV版の「ミニ」の発売。クラシックなデザインに最新技術を搭載する形での人気商品の復活は、車に限らず幅広い分野で進んでいますが、

低コスト化による普及商品とは別に、趣味などのニッチなニーズへの対応、あるいは環境問題対応など、ライフサイクルの初期段階においては、ロングテールへの対応が一つの鍵になるかと考える次第です。

市販が決まったEV版「ミニ」は、電動ならではの魅力で市場を牽引する

2019/7/27WIREDに表記の記事が掲載されていました。

記事を見ると、かなり魅力的な車の様です。

先日生産終了が決まったFW社のビートルもこの様な形で復活するのではと期待させます。

 

電化や自動化による付加価値が復活させる商品

以前、
『ジェームズ・ボンドが電気自動車に乗る時代にみる変わる価値観と変わらぬ感性の両立を技術が支える未来』
で、環境問題等の社会課題によって変わる価値観と、変わらない感性・美意識が科学技術によって両立する社会を、ジェームズ・ボンドが電気自動車に乗る事例を引いてお話し、

3Dプリンターによるバチカン衛兵のヘルメットにみる伝統的デザインの活用方法』
では、伝統的なデザインを3Dプリンターという新しい技術で復活させる、「螺旋的発展」「温故知新」型の新技術の利用方法は、日本の伝統美術や技能にも応用できることをお話致しましたが、

今回の記事も、電化や自動化という技術の切り口から新しい付加価値を得て、デザインに優れた人気商品が復活する流れの一つと言えるかと思います。

 

ロングテールへの適応のタイミング

同じ車つながりでは、2019/7/1715分ビジネス英語 『さよならビートル』
でフォルクスワーゲン社のビートルが生産中止になったことを採り上げていましたが、

電化等の新技術の適用による商品の復活においては、

ロングテールへの適応のタイミングが商品・サービス販売に与える影響の大きさも窺えるかかと思います。

ビートルの生産中止については、フォルクスワーゲンがEVなどの技術開発に転換していることも、今回の決定の理由の1つのようです。

『VWビートル生産終了 初代から80年の歴史に幕』

内燃機関型の車では、高級車でないと採算がとれるだけの台数が大きくなり、ユーザーニーズの多様化への対応が難しいものと考えられます。

フェラーリのようなの様な超高級車や、EVなどの今後の環境対応を含めてコスト低減が期待できる車など、ニッチなニーズであるロングテールに対応できる商品か、

KaiOSモバイルの普及にみる螺旋的発展とオープンコミュニティ貢献の場の広がり』で採り上げた、進化型フューチャーフォンの様な低コストの普及品かのカテゴリー分けがさらに進んでいくものと思われます。

なお、ビートル最終生産品は、アマゾンで販売されるとのこと。

最終製品が故のロングテール対応かと思いますが、今後の復古商品の流通形態の一つとしても注目する次第です。

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