シェアリング方式のバナー広告作成にみるオープンイノベーションのヒント

ar130405によるPixabayからの画像

【今日のポイント】

シェアリングエコノミーを利用したデザインによりバナー広告の低コスト化を実現し、マーケティングの検証を中小企業にも広げようとするブランディングテクノロジー社の試み。

オープンイノベーション実施上の問題点として指摘されている不明確なミッションや、社内でのビジョン等の共有不足の対策としても活用できるものと考える次第です。

ブランディングテクノロジーとエフォートサイエンス、中小企業様向け広告バナーの低コスト運用サービスを開発、提供を開始

2019/7/1ブランディングテクノロジー株式会社は表記のリリースを公表しました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『ブランディングテクノロジー株式会社(代表取締役社長:木村 裕紀、本社:東京都渋谷区、以下当社)と株式会社エフォートサイエンス(代表取締役社長CEO:村上 和也、本社:東京都中央区、以下エフォートサイエンス社)は、この度、業務提携を行い、中小企業でも低コストかつ、視認効果の高いバナー広告を利用したマーケティングを実現できるサービスを提供することを発表します。』

シェアリングエコノミーを利用したデザインで低コスト化を実現し、エフォートサイエンス社の「アドサイクル」を利用することで、量産プロセスの低コスト化を実現しているとのことです。

バナー広告の作成と検証をシェアリングエコノミーの方法でコストを下げて中小企業に広げ、市場からのフィードバックを促進する取り組みであり、

デジタル化の本質の一つである「フィードバックの進化」の成果を中小企業にも提供する試み。今後の展開が楽しみです。

企業のオープンイノベーション なぜ空回り?:

2019/6/30の日本経済新聞には、表記の記事が掲載されていました。

『政府の知的財産戦略本部は、大企業がベンチャー企業と組んで革新に挑む「オープンイノベーション(OI)」が苦戦している現状を報告書にまとめた。

担当者や経営者、既存組織の意識に問題があり、失敗するケースが多い。関係各者のマインドを企業が診断するためのリストも記載し、OIを進める上での意識転換を促している。』

知的財産戦略本部 「ワタシから始めるオープンイノベーション」(概要/報告書)は以下に掲載されています。
概要
報告書

上記概要では、オープンイノベーション(OI)の現状の問題点を

OIやらないと会社がまずい?⇒ミッションが不明確だが危機感先行でOI着手⇒方法論だけでは上滑り⇒うまく行かない原因をつけ回し

と分析しています。

WHY(何故)、WHAT(何を)、HOW(どうやって)の順番が重要な事は、オープンイノベーションでも同様な事を改めて感じさせられます。

目的やビジョンの共有のためのフィードバック

ビジョンや目的を共有する事がオープンイノベーション の成功に不可欠となります。

そのためには、現状認識と動き始めたらどのような効果があるかも共有する事が必要ですね。

裏付けとなるデータによる客観的な可視化も認識の共有を効率的に進める上では効果があるかと思います。

ブランディングテクノロジー社の事例のように、シェアリングエコノミーなどの手法で、現状認識やフィードバックも共有する事がビジョンの共有やモチベーションの維持に繋がるものと考える次第です。

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