業界の複数サービス統合化の動向把握の重要性

【今日のポイント】

DXは、各業界の複数サービスの統合化や、異業種間のサービスの連携の促進を加速していますが、このような動向は、企業規模を問わず、常に注意を払いつつ、自社の将来像との突き合わせを行う必要性が高まっていると感じる次第です。

 

【目次】

1.銀行アプリとネオバンク
2.リアルとネット(デジタル)の融合が各分野で更に進み、ユーザー側の使い分けのリテラシー向上や、サプライヤー側の事業連携が促進される
3.自社の事業の上流・下流だけでなく、代替手段も含めた統合化の動きに注意を払う

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1.銀行アプリとネオバンク

● Backbase、「銀行アプリの未来予想図」を発表
若者が銀行アプリのニーズをけん引、「金融ワンストップサービス」が顧客の成功のカギへ

2022/11/9に、Backbase Japan株式会社は表記のプレスリリースを公表しました。

https://backbase.co.jp/press/11092022/
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)

『本調査の結果、スマートフォンの銀行アプリに求められているのは、非銀行系のスマホ決済アプリや他行・他社サービスとの連携、お金の「見える化」など、従来の銀行の枠を超えたサービスであることが明らかになりました。
特に、Z世代やミレニアル世代を中心とした若者世代ほど活用意欲が高く、多様なサービスを期待しています。銀行にとって、銀行アプリを通じた「金融ワンストップサービス」の提供が、顧客満足度を高めるための鍵を握ると推測されます。』

複数の交通手段を統合して提供するアプリの様に、MaaSと同様のサービスなどの取り組みとプラットフォーム同士の連携や競争が、BaaS分野においても今後広がるものと感じた次第です。

なお、非銀行系のサービスの一つであるネオバンクについては、以下の1日5分ビジネス英語でも取り上げられています。

2022/11/04 ネオバンクの時代 Era of neobanks

https://matt-english.com/podcast/20221104
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『ネオバンクの特徴は何でしょうか。

まず、優れたネオバンクの特徴は、その洗練されたユーザー・インターフェースにあります。
銀行手数料がほとんどかからず、オンライン認証が迅速で、顧客本位であることです。このような要素が、テクノロジーに精通した世界の人々を惹きつけているのです。』

 

2.リアルとネット(デジタル)の融合が各分野で更に進み、ユーザー側の使い分けのリテラシー向上や、サプライヤー側の事業連携が促進される

 上記の記事や、
本ブログトピックス 『不動産テック(プロップテック)に考える、「〇〇テック」の造語の効用と注意点』 https://wp.me/p9D2bS-1L6 で取り上げたプロップ(不動産)テック
『海外の自転車ブームにみる、中長期の視点に立った取り組みの重要性』 https://wp.me/p9D2bS-1FI でご紹介した、MaaSへの取り組み
『デジタル決済や検索サービスに考える、顧客行動全体に渡るサービスの統合化への対応』 https://wp.me/p9D2bS-2aN でお話した業界のサービスの統合化などに関する最近の記事からは、

「リアルとネット(デジタル)の融合が各分野で更に進み、ユーザー側の使い分けのリテラシー向上や、サプライヤー側の事業連携が促進される」事が予想出来るかと思います。

 ネオバンクはフィンテックの一種で、自ら銀行免許を持たずに既存銀行と提携してサービスを提供するものの様ですが、
リアルとネット双方が提携または融合しつつ、利便性や安全性、環境性などを向上させていく、いわゆる第5次産業革命やSociety5.0などの社会構造変化の一環ではと感じました。

 

 この様な動きは不動産テックの様に金融以外の各分野でも広がるだけでなく、デジタル通貨の様に、国家の金融や産業政策とも相互に影響を与えつつ進んで行きユーザー側もその対応に関する情報や知見を得る必要性が高まるのではと感じた次第です。
 

 

3.自社の事業の上流・下流だけでなく、代替手段も含めた統合化の動きに注意を払う

 上記のように、金融や不動産などの業界の中でも、新しい形態のサービス・ビジネスの開発や、複数のサービスをワンストップで提供する動きが、デジタル技術によって加速されながら進んでいることが窺えますが、

これは、企業の規模を問わず、私達に大きな影響を当てる流れの一つかと思います。

自社事業の上流と下流だけでなく、代替手段なども含めてバリューチェーンの縦横斜め全てへの目配りの必要性が増しているため、

5F分析のようなフレームワークや業界のカオスマップなども活用しつつ、情報収集とその先の分析・未来予測と、自社の将来ビジョンとの突き合わせを、経営デザインシートのような知的資産経営ツールなども使いながら継続的に進めていくことの重要性を改めて感じた次第です。

 

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