Amazon上でのユニコーンに考える、プラットフォーム活用のリスクと対応

【今日のポイント】

Amazonの上で、M&Aを活用して業容を拡大しているユニコーンのThrasioが話題となっています。

同社のAmazon上でのビジネスモデルは、プラットフォームの活用とそのリスクを考える上でも参考になるかと考える次第です。

 

フォーブス・リテール・アワードのハイライト

2020/1/1315分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

Amazonのプラットフォーム上でのポジション争いに、MAを活用するThrasio社を採り上げたもの

同社については、以下の記事でも採り上げられています。

『創業2年で評価額830億円(7.8億ドル)の新星スタートアップ、そのビジネスモデルとは』

2020/6/7BRIDGEの記事。

Amazonという、いまや社会インフラともいえるプラットフォーム上でのシェア競争の一端が窺えるかと思う次第です。

 

EC始めITプラットフォームの様なエコシステムの影響と事業リスクが高まる

上記の記事からは、「EC始めITプラットフォームの様なエコシステムの影響と事業リスクが高まる」事が想定できるかと思います。

 

今回のThrasioは、アマゾンの基盤の上でのビジネスモデルであり、Amazonの成長とともに市場が広がる利点も有りますが、以下の2点のリスクも持っているかと思います。

 

1.Amazonというエコシステム上での競合の登場:

音声SNSとして注目を浴びている、Clubhouseがインフルエンサーの取り合いと言う競争に直面しているのと同様に、

ThrasioAmazonのプラットフォーム上での同じビジネスモデルによる競争が今後激しくなるのではないかと考えています。

また、Amazon自身がこのビジネスモデルを採用する可能性もリスクとなるのではないかと思います。

 

2.Amazonというプラットフォーム自体が衰退するリスク

こちらの方は、新型コロナ下でもAmazonは好調な様ですので、可能性は低いかと思いますし、この様な事態が生じればThrasioだけの問題ではなくなりますが、

特定のプラットフォームに依存するビジネスモデルのリスクはやはり念頭に置いておくべきことかと思います。

AmazonFacebookなどが事業を展開する上で必須のプラットフォームとなっていくと共に、その活用に加えて、自社独自の顧客接点も確保することや、他のプラットフォームの利用も検討する事が事業リスク対応上求められていると感じた次第です。

 

プラットフォーム選択のヒント

今までに、いくつかのトピックスで、プラットフォーム選びについて採り上げてきましたが、

将来の事業の進め方を具体的にイメージし、社内でも共有しておくことが検討の第1歩となるかと思います。

また、自社事業を上位概念で捉えて、各プラットフォームの動きをウォッチしつつ、更新や入れ替えも考慮した選択を行うことの重要性も高まっているかと思います。

上記の検討を行う上では、他業界の動きもみておく必要があり、例えば新型コロナ下で現在普及が加速しつつある、電子契約や電子署名の分野でのプラットフォーマーの動きも参考になるかと思います。

 

現在動きが活発な業界の状況を先行事例として参考にしつつ、自社の将来像とそこで必要なインフラとしての各種プラットフォームの条件を、SWOT分析や経営デザインシートなどを使って検討することも、プラットフォームの選択方法の一つとして検討をお勧めする次第です。

なお、プラットフォームの選択については、以下のトピックスもご参考になれば幸いに存じます。

『AIプラットフォームのベンダー比較にみる、システム導入時のリスク管理と顧客囲い込み』

AI活用のクレジットカードに考える、既存のプラットフォームへの規制緩和の加速と大小の規模のプラットフォームの併存への対応』

『電子契約・取引サービスにみる、ワンストップサービスのプラットフォーム構築方法』

『プロジェクト管理の解説記事にみる、プラットフォーム選びのヒント』

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