自民党経済産業部会長の城内実氏のインタビューに考える既存の知的資産の活用
●「中小企業の所得を拡大」城内実衆議院議員
2018/10/8のJapan In-depthに表題の、政治ジャーナリストの細川珠生氏による衆議院議員で自民党経済産業部会長の城内実氏へのインタビュー記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
このインタビューでは、細川氏は、
『・IT、水素発電を活用したイノベーション投資を推進することが大事。
・成長と分配の好循環を作るためにも賃金上昇が大事。
・中小企業に対し整備した税制を普及し、活用してもらうことが重要。』
の3点についてお話されていますが、
その中でも、以下の
『■産業・技術に対する投資
細川氏は「日本がこれから世界をリードしていくために、産業・技術に大胆な投資が必要だと思うが、それはどの分野か。」と質問した。
城内氏は「(技術とは)何十年もかけて感覚的に身につけるもの、例えば刀は刀鍛冶が長年かけて(習得するもので)いくら機械でやっても切れ味が違う」と述べ、「いきなりゼロからやるよりもこれまで色々な人が培ってきた経験をデータで集約すれば、ある程度のところからスタートできる」と述べ、技術者の経験や暗黙知を数値化し、そのデータを活用することで技術革新のスピードを加速することが必要だとの考えを示した。また、IT化で「産業効率も上がる。そういったイノベーションをやっていくのが大事だ。」と強調した。』
と、0ベースからではなく、既存の技術者が持つ経験値や暗黙知を数値化し、活用することで技術革新のスピードを加速することが重要というところに、政治家からもこのような発言が出てきたという点で興味深く感じました。
● 古い酒を新しい皮袋に盛る
上記の言葉のオリジナルは新約聖書の「新しい酒は新しい皮袋に」(新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要)ですが、
古い酒=今まで積み上げてきた知的資産既存の知識、暗黙知といった人的資産を
新しい革袋=AI・IoTによる形式知化し、さらにAR/VRにより活用する仕組みにより構造資産に換えていく
というのは、まさに知的資産経営の流れですね。
技術、アニメのようなコンテンツ、技能伝承のノウハウなどの既存の知的資産を、それを生み出すクリエイターだけでなく、その周りの環境、ユーザーも含めてどう新しい皮袋=共有・活用する仕組みに入れるかを考えることは、特に経営資源の制約が高く、逆に小回りの良さ=敏捷性(アジャイル)が強みの中小企業ではますます重要になってくると改めて思った次第です。
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