特許庁「事例から学ぶ 意匠制度活用ガイド」の配布を公表

● 特許庁「事例から学ぶ 意匠制度活用ガイド」の配布を公表

7月31日に、特許庁では、具体的な事例を基に意匠制度の活用方法を紹介した冊子「事例から学ぶ 意匠制度活用ガイド」の発行を公表しました。

http://www.jpo.go.jp/seido/s_ishou/2907_jirei_katsuyou.htm

私は残念ながらまだ入手していないのですが、
特許庁では、以下のようにガイド発行の目的を紹介しています。
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

「本書では、デザイン保護の中心的な役割を果たす意匠制度の活用方法について、具体的な事例を基に紹介します。
事例紹介の切り口は「意匠権に期待される効果」です。意匠権に期待される代表的な効果としては、他者にマネされないようにする効果やニセモノを排除する効果が挙げられます。他方、実際には、これらの効果だけではなく、大企業、中小企業、デザイナー、大学・研究機関など様々な立場の意匠制度ユーザーが自身のビジネスなどの目的に応じ、意匠権の多様な効果に期待して意匠制度の活用を試みています。
掲載事例を参考にしていただき、新たなデザイン、ビジネス、イノベーションに挑戦する際のヒントにしていただければ幸いです。」

通常知的財産権に期待されている、独占の効果以外にも色々な用途が記載されているようですね。

なお、数には限りがあるとのことなので、早めに入手したいと考えています。

表紙と内容サンプル

● デザインの重要性

上記の特許庁のリリースにも出ていますが機能や価格での競争に加えて、デザインによる差別化は、ファッション等だけでなくあらゆる業界で重要であることは、間違いのないところです。

一見、デザインとは縁のなさそうな社会インフラ、例えばガスの圧力調整装置などでも意匠を取ってデザインとして保護している例もあります。

現在のお客様は、機能、価格に加えてデザインにも商品の価値を見出しています。
さらにはiPhoneのように、製品のデザインが企業自身のイメージ、ブランドにも影響を及ぼしていますので、商品のデザインやサービスの名称・ロゴなど(こちらは主に「商標」で保護されます)はマーケティング、企業イメージの双方で、今以上に注意を払って企画していかなくてはなりませんね。

● 意匠と特許の使い分け

特許庁の「意匠とは」では、以下のように意匠を説明しています。
「意匠は、物品のより美しい外観、使ってより使い心地のよい外観を探求するものです。そして、その外観は、一見してだれにでも識別することができます。このため、容易に模倣することができ、不当競争などを招き健全な産業の発展に支障を来すこととなります。」
http://www.jpo.go.jp/seido/s_ishou/chizai05.htm

上記の通り、外観で分かり易いということは、模倣されやすい反面、模倣が分かり易いということでもあります(これは商標も同じですね)。

特許は、特に製法等に関する技術の場合、模倣されてもそれを発見することも、立証することも困難な場合が多いのが実情です。

したがって、自社の技術をノウハウとして秘匿するか、特許出願して公開し、権利化するかは重要な知財戦略の一つとなっています。
逆に技術に関するものでも、製品のデザインと関連が深い場合には、意匠として保護することも、有効な選択肢になり得ます。

 

● 知的資産経営における「見える化」と「秘匿化」

知的資産は「見えない資産」と言われるが、それを見える化して社内外と共有していくのが知的資産経営報告書の重要な役割ですね。

ただし、その見えない資産についても、「外に見せるべき部分」と「見せずに秘匿すべき部分」をきちんと区別し、適切に管理することが必要です。

さらには、今回の事例集のように、関連する法規や制度のウォッチも重要なので意識していただければ、大変幸いに存じます。

 

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