3Dプリンターによるバチカン衛兵のヘルメットにみる伝統的デザインの活用方法

スイスのバチカン衛兵 3Dプリンター

【今日のポイント】

伝統的なデザインを新しい技術で復活させる、「螺旋的進化」「温故知新」型の新技術の利用方法は、日本の観光業や伝統芸能などにも応用出来るかと思います。

伝統という資産を活用するための新しい知的資産として、新技術の取扱のスキルを捉えることも可能と考える次第です。

 

● バチカン衛兵、かぶとが3Dプリンティング製に

2019/02/05の1日5分ビジネス英語に表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『色鮮やかな制服を着たバチカン衛兵(ローマ法王の衛兵)は、新しいかぶとを持つことになる。3Dプリンティングでつくられたかぶとが、彼らの従来の金属製かぶとに取って代わる。古いかぶとはオーストリアで製造されていた。

ローマ法王を警備しているスイス人衛兵は黄、赤、青のストライプが入った儀仗服を着ている。重さは2キログラム(4.4ポンド)である。新しいかぶとはスイス製で、重さは570グラム(1.2ポンド)である。

新しいかぶとの利点は、金属製かぶとのように熱くならないことだ。衛兵は汗をかく量が少なくなり、業務の時により快適になるだろう。新しいかぶとは 熱可塑性物質でつくられる。

火曜日はバチカンのスイス衛兵にとって513周年だった。バチカンのスイス衛兵は1506年1月22日に正式に設立された。』

バチカンのスイス衛兵といえば、そのカラフルな制服で有名ですが、彼らの兜が3Dプリンターで作られるようになるとは、まさに古い伝統に新しい技術が応用される象徴と感じますね。

● デジタル技術による伝統デザインの復活

今回の記事からは、デジタル技術による伝統的なデザイン復活と螺旋的進化の流れを感じます。

16世紀のオリジナルのデザインを、新しい素材と製法で再現する事は、ある意味伝統の復活とも捉えられるかと思います。

バチカン衛兵の服装も、ミケランジェロがルーツであるのを、20世紀に入って改良されたとのことですが、

これも新繊維と立体裁断などによって、快適性などの機能を改善しつつ、オリジナルのデザインを再現できるかと思います。

一見奇抜な制服デザインのルーツはなんと「ミケランジェロ」

先日、カール・ラーション展で、以下のイケア・ジャパンによる彼の家のデザインの特徴を再現したモデルルームが展示されているのを見ましたが、

カール・ラーション展(フォトスポット)

オリジナルを正確に再現するだけでなく、AIでは2016年には既にレンブラントなどの画家の作風を再現した絵画が作られるなど、今後は、オリジナルデザインの特徴を持つ新しいデザインがAIとデジタル技術で生み出されていくものと思います。

人工知能が描くレンブラントの“新作”絵画 機械学習・3Dプリンタを活用

新技術で昔からあるニーズ(デザイン)に対応するという点では、

「ロボットスタッフを解雇した日本のホテル」にみる「イノベーションのライフサイクルの短期間化」と「適材適所」」でご紹介した

2019/01/31の1日5分ビジネス英語 「日本のホテル、ロボットスタッフを解雇とは別の方向でのAI・IoTやデジタル技術の利用方法の広がりを感じた次第です。

 

● AI・IoTによる「螺旋的進化」の視点をデザインにも

上記のように、デザインなど感性に関わるところでも、AI・IoTの適用は広がってくることは容易に予測できるかと思います。

この様な取り組みは、特に日本のように伝統的な文化を持っている国、地域ほど有効ですね。

知的資産経営においても、自社の人的資産など「感性、感覚」に関わる資産を、顧客や社会が伝統的に持っている感性面でのニーズに結びつける一つの方法として、

この過去のデザインを機能は向上させつつ復活させる「螺旋的進化」、「温故知新」の視点を使ってみてはいかがかと考える次第です。

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