省エネを加速させる3つの流儀にまなぶ人と企業を動かす方法
● 社会の変容に合わせ、省エネ政策も衣替えを―中上英俊 氏(後編)
2018/8/7の資源エネルギー庁サイトに表記のインタビュー記事が掲載されています。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/interview02nakagami02.html
エネルギー問題や地球環境問題を専門とし、総合資源エネルギー調査会 省エネルギー小委員会の委員長を務めている中上英俊氏へのインタビュー記事の後編です。、
この中で、省エネを日本全体で加速させていくためのポイントは何かという質問に対して、中上氏は、
『省エネを加速させるには3つの流儀がある、というのが私の持論です。第一の流儀は、「規制と支援」。家電、自動車、住宅などに最初から規制をかけておけば、省エネに興味がない人でも買い替えるだけで省エネができる。最も効率的に進められる方法です。
(中略)
省エネを加速させるための第二の流儀は、「トップの決断」です。トヨタのハイブリッド車プリウスは、発売前は「売れば売るほど赤字になる」と言われていました。それでも市場に投入することには意義がある、とトップが決断したのです。
(中略)
第三の流儀は、「消費者の声」。消費者のリアルな声が世の中の省エネを加速させ、場合によってはメーカーを動かす力にもなるということを私は身をもって体験しています。一人の主婦が「コンセントからプラグを抜く省エネ方法」で月々約1,000円、年間にして約1万円以上を節約したという話が瞬く間に口コミで広がると、メーカーは待機電力の削減に自主的に取り組み、一気に家電の待機電力が下がったのです。』
と、
1.行政による規制と支援
2.企業トップの決断
3.消費者の声、体験
の3つを省エネを加速させるための「流儀」として採り上げています。
なお、同インタビューの前編では
「AIやIoTの活用で省エネは加速する」との題で、省エネルギーにおけるAI・IoTの貢献について解説しています。
http://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/interview02nakagami01.html
● 自社の施策、事業計画を進める上ための協力の取り付け方
省エネなどの政策も「笛吹けど踊らず」とならないためには上記の3つの流儀が必要なこと、これは企業において、自社の事業を進めるために社内外の協力を得るためにも必要なものですね。
規制等による「飴とムチ」は、従業員やお客様へのインセンティブに置き換えれば、自社の今後に対するリスク、お客様が抱えるリスクや課題などを明確にして、危機感を持っていただき、その解決を支援するという価値を提供することを訴えていくことになるかと思います。
トップの決断はそのままですが、決断するためには将来の社会変化と自社への影響の把握、自社の明確なビジョンが必要ですね。
消費者の声については、今後SNSやキュレーションサイトなどで一層その重要性と、影響が出てくるスピードが加速されるものと思います。
なお、上記インタビュー記事では、
LEDで省エネ+発熱の抑制によるネタの鮮度アップの一挙両得となった鮨屋の例を挙げて、エピソードで伝えることが、相手のアクションに繋がるとも説いていますが、
これは
「意味記憶とエピソード記憶から考える消費者への訴求」
https://wp.me/p9D2bS-EP
でお伝えしたとおりですね。
このように、3つの流儀を、更にエピソードを交えて進める上で、知的資産経営報告書は自社の環境把握と将来への展望を明確にし、社内外に伝えるツールとして役立つものと考える次第です。
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