石炭火力発電閉鎖に予想する、シミュレーション技術の進展

石炭火力発電所

【今日のポイント】

米国でも進む石炭火力発電所の閉鎖。

環境問題、他のエネルギーとの競争など、発電所の閉鎖による雇用喪失など、複数の課題に同時に対応を迫られている典型的な事例の一つかと思います。

そして、このような複数の課題に対応するためのシミュレーション等の予測・検証技術の進展も同時に予想できるものと考える次第です。

 

米国大手石炭火力発電所、2か所が閉鎖 Two of the biggest coal plants retire in the US

2019/11/29 15分ビジネス英語に表記のトピックスが掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『最初は、非効率的な古い小規模発電所が閉鎖されたが、今はより大きな発電所が閉鎖されている。最近閉鎖される発電所は、アリゾナ州のナバホ発電所とペンシルベニア州のブルース・マンスフィールド発電所だ。』

(中略)

『石炭火力発電所は、需要不足、天然ガスの低価格、および再生可能エネルギー源との競争激化のために苦戦している。たとえば、ナバホ発電所を稼働し続けるために、維持費に1億ドル以上かかる。ナバホ発電所の閉鎖は、特にホピ族が約1200万ドルの収入損失を被ることになる。』

以下の、2019/5/10AFBBNEWSでも、米国の石炭火力発電所がトランプ氏が政権についたアドでさえ50箇所閉鎖されたと報じています。

『米国の石炭火力発電所、トランプ政権下で50か所閉鎖 新設わずか1か所』
環境問題や、他のエネルギーとの競合で、石炭火力が苦境に立たされている状況が窺われます。

全体最適化を図るツールのニーズ増加とシミュレーション等の発展

今回の記事からは、「消費側のエネルギー変動制御や産業構造の変化、労働問題を含めて全体最適化を図るシミュレーション等の予測技術、制御技術が更に進む」ことが予想できるかと思います。

電源構成側で再生可能エネルギーの割合は今後も増えていきますが、その変動への対応には火力発電や蓄電池が必要となります。

『再エネの主力電源化を実現するために』

『再エネの安定化に役立つ「電力系統用蓄電池」』

『再エネと安定供給~求められる「発電を続ける力」』

ただ、火力発電も再生可能エネルギーの変動対応の比重が大きくなると、稼働率が下がって非効率となるため、一定以上の役割を果たすことは難しくなってくるかと思います。

蓄電池は、蓄電能力や寿命面、リサイクル等の技術開発が進むことで今後もその重要性は増加していきますが、資源面も含めて普及面の課題は大きいかと思います。

こういった中で、VPP(バーチャルパワープラント)やDR(ディマンドリスポンス)など需要家側での対応の重要性が高まり、そこにスマートメーターやスマートハウス関連のAI・IoTやIcT技術が導入されて行くとともに、

需要と供給双方の短時間の需給調整から、中長期のエネルギー資源確保、また、今回の記事の「ホピ族」の雇用問題など、産業構造が変わる際の社会的影響への対応までを見据えた対策を取ることが求められていく中で、その施策の事前検討や検証に必要なシミュレーション等の予測技術も進んで行くものと予想する次第です。

『バーチャルパワープラント(VPP)・ディマンドリスポンス(DR)とは』

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