アマゾン、アップルの記事や本に思う事『見える敵」の効用

巨人 アップル グーグル フェースブック アマゾン 強敵

● デス・バイ・アマゾン テクノロジーが変える流通の未来
城田真琴 (著)  

先日、表記の書籍を購入しました。
いやま、リアル店舗にまで進出するアマゾンですが、その動向と、アマゾンの影響を受けずに生き残っている企業(アマゾンサバイバー)の差別化戦略を述べているものです。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

本書の構成は以下のとおりです。

『目次
0 章 アマゾン恐怖銘柄指数とは
1 章 消える店舗、消える店員
2 章 次なるターゲットはファッションEC
3 章 ショッピング・エクスペリエンス
4 章 買い物の敷居を極限まで下げるアマゾン
5 章 ラストマイルを巡る戦い
6 章 モノを売らないサブスクリプションレンタル
7 章 アマゾン・サバイバーの戦略』

この中の、「アマゾン恐怖銘柄指数」というのは、
本書の題名にもなっている2012 年に登場したインデックスで、アマゾンの影響を受けやすい上場企業 54 社の株価を指数化したものとのこと。アマゾンの株価が上がれば、それに反比例して下がるという、アマゾンがいかに多くの業界の影響を与えているかを象徴するような指数ですね。

 

● アマゾンなどの「見える敵」

現在まだ読了していないので、本書の内容に関する紹介や気付きについては別途書きたいと思っていますが、
本書や、
「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 スコット・ギャロウェイ (著)」

など、GAFA(グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン)などのAI・ビッグデータ時代の覇者とも言える巨大企業には良くも悪くも注目が集まっていますね。

書籍だけでなく、これらの企業に関する記事をネットで見ない日は無いと言っても良いでしょう。

私も今までにこのブログで現時点までに、
「アマゾンの「メカニカルターク」にみる、自社の知的資産のレバレッジの効かせ方」

「アマゾンの高級スーパー買収にみる「選択と集中」」

「アマゾンへの公正取引委員会の立入検査にみる「コスト・マネジメント」と「リスク・マネジメント」のアナロジー」

など、アマゾンに言及した記事を34件、

「グーグルとアップルの発表会に見るプラットフォームの広げ方と逆算思考」

「グーグルマップからの都市ランキングにみる新しい都市の格付け競争の予感」
など、グーグルに言及した記事を31件掲載しています。

自社や自社の属する業界に影響を与える企業の動向把握は大変重要なことは論を待ちませんが、

上記のGAFA相手が大きいと情報が取りやすいことは言うまでもありませんね。

 

● 「見える敵」への対応、「見えない敵」のリスク

ネットなどで採り上げられるような大きな、あるいは話題になっている企業というのは、競合や脅威と認識できしやすいという意味で、自分たちが知らない「見えない敵」よりもある意味リスクが明確で対策を考えやすいということも言えるのではないでしょうか。

アマゾンほどではないにせよ、自社から見て大手の企業というのは、自社事業の大きな脅威となりますが、どんな動きをしているか、今後どのように動くのかを把握できれば、何がしかの工夫も出来る余地が出てくるかと思います。

また、相手の情報が取れれば、自社と比較する事で相対的な自分の弱みや課題も見つけやすく、また社内で共有しやすくなります。

逆に自分の競合や弱みがわからないリスク、特に環境の変化によって出現する新しい競合や自社の弱みを意識することが、AI・IoTなどにより事業環境が急変する現在、ますます重要になってくると考える次第です。

 

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