今後の技術開発予測に考える、人文科学・社会科学の重要性

社会学 社会科学

【今日のポイント】

AIなどデジタル分野を始めとする、科学技術の発達とその影響力の増大は、加速していると感じる場面が多くなっていますが、

社会全体に益をなすよう、その技術を使いこなすための、社会科学・人文科学の分野の人材教育も重要となり、その支援をワンストップで提供するサービスの利用も必要性を増すものと考える次第です。

【目次】

1.2022年から今後の各分野の技術開発の進展予測
2.人材教育における科学技術以外の分野の重要性
3.人材教育などにおける支援のワンストップサービス化の流れ

 

1.2022年から今後の各分野の技術開発の進展予測

2022は、新型コロナに加えてウクライナ戦争や異常気象など、社会的な危機が顕在化した年でしたが、

以下の記事にもみるように、DXを始めとして各分野で技術開発が活性化し、社会的な影響も大きくなってきた年であり、今年も技術開発と社会実装が更に進むものと感じる次第です。

 

2023年、テクノロジーにさらなるパワーを More power to technology in 2023

2023/11/10の、1日5分ビジネス英語に、表記のトピックスが掲載されていました。

https://matt-english.com/podcast/20230110
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『コンピュータパワーが話題の中心になることは間違いないだろうが、2023年にはゲノミクス、持続可能なエネルギーソリューション、通信、コミュニケーションといった他の分野でも、計り知れない変化が起こるだろう。』

多くの分野で科学技術の発達が進み、社会に与える影響も増大する事が予想されています。

上記の記事に限らず、ここ数年のニュースや、テレワークなど自分たちの仕事・生活の変化をみても、

確かに、AIやオンライン化など最近の技術が私達のビジネスや個人の生活に与えている影響は非常に大きなものがあり、バイオテクノロジーのように、一般的な商品・サービスの形では比較的目に見えにくい分野でも、その影響力は更に増大するものと改めて感じた次第です。

 

2.人材教育における科学技術以外の分野の重要性

今回の記事や、最近の医療分野などの技術開発AI利用時の負の側面(データの偏り等による誤認識など)などのニュース、
以下の記事にもみるような、SF思考やデザイン経営などの「人を起点とする経営やマーケティング」関連のニュースからは、

「科学技術の発展と社会への影響力が強まるに連れて、その技術開発を支える人の育成方法と、技術の使い方も進化させるために、倫理や価値観、感性などの人文科学面の教育の存在感が大きくなる」事も予想できるかと思います。

 

SF思考」で実現するキャリア自律
未来に対するオーナーシップを育むプロセスとは

2023/1/10の、「日本の人事部」サイトに、株式会社三菱総合研究所 経営コンサルティング本部 藤本 敦也氏の表記のインタビュー記事が掲載されていました。

https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/3045/
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

INDEX
SF作品をきっかけに議論し、自分たちの未来像を描く
>新たな価値を生み出す鍵は「未来に対するオーナーシップ」
>多様性のあるチームで、「人を起点に」未来を考える
SF思考を学ぶことは、新入社員にもベテランにも意義がある
>未来を「自分の手で実現したい」と考える個人を増やすために』

⇒氏の語る『人を起点に未来を考える』点に、デザイン思考などと同じく、人を起点とした思考や検討・判断のフレームワーク」の重要性の高まりを感じた次第です。

なお藤本氏の共著『SF思考――ビジネスと自分の未来を考えるスキル Kindle 藤本 敦也 (), 宮本 道人 (), 関根 秀真 () https://amzn.to/3hOHZ6oについては、以下のブログトピックスもご参考になれば幸いに存じます。

『「SF思考」ー物語で見せる未来予測(1/3)』
https://wp.me/p9D2bS-220

 

種々の科学技術が更に社会で活躍する事への期待が高まる一方で、環境問題や不正など、今までの技術の利用がもたらしてきた負の側面と、技術開発を牽引する人材の重要性の双方が、社会課題として大きくなっていく可能性も感じる所です。

上記の課題に対して、以下の内閣府の資料などにみるように、世界観や歴史観などを学ぶと共に、倫理面や教育・学習などの人文科学、社会科学の重要性もまた高まり研究と社会への適用が進むものと、期待も込めて予想する次第です。

『人文科学・社会科学系における大学院教育改革の方向性
中間とりまとめ』

2022/8/3内閣府中央教育審議会大学分科会大学院部会の資料。
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20220804/sanko1_1.pdf

 

なお、歴史に学ぶ思考法や、感性や美意識のビジネスへの影響などについては、以下のブログトピックスもご参考になれば幸いに存じます。

『『歴史思考』を読んでー温故知新とパターン認識によるメタ認知の効用』
https://wp.me/p9D2bS-2ak

『『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を読んで
https://wp.me/p9D2bS-1aP

 

3.人材教育などにおける支援のワンストップサービス化の流れ

上記のように、自社の事業における科学技術等のスキルだけでなく、人文科学や社会科学などの分野まで人材教育の対象を広げることは、
特に中小企業では中々困難かと思います。

以下のような行政のワンストップ相談窓口や、教育プラットフォームなど、今後の人材教育支援のサービスの動向もみながら、
自社として適切な外部の支援手段を選ぶことも重要性を増していると考える次第です。

 

働き方改革推進支援センターのご案内

厚生労働省の政策紹介のサイトに表記の記事が掲載されていました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198331.html
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『働き方改革に向けて、特に中小企業・小規模事業者の方々が抱える様々な課題に対応するため、ワンストップ相談窓口として、「働き方改革推進支援センター」を47都道府県に開設します。』

(中略)

『センターの支援内容
各センターに配置している、社会保険労務士などの専門家が、無料で事業主の方からの労務管理上のお悩みをお聞きし、 就業規則の作成方法、賃金規定の見直しや労働関係助成金の活用などを含めたアドバイスを行います。』

ワンストップサービスやトータルソリューションの提供行政にも求められており、そこに行政のスマート化のニーズと機会も生まれてくるものと感じた次第です。

 

TRULY for Business】のeラーニングがLINEチャット型にリニューアル
更年期ケアのサービスを提供しているTRULYの法人向けのeラーニングが、LINEチャット型となりリニューアル。LINEのチャット形式でより手軽に楽しみながらヘルスリテラシーを向上します。

2023/1/11に、フェムテックカンパニー、株式会社TRULYhttps://truly-japan.com)は、表記のプレスリリースを公表しましたPRTIMES_JPより)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000059332.html
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

TRULY for Businessは、男女のホルモンによる心身の不調についての専門知識から一般的なケア方法までわかりやすく解説している「eラーニング」と、女性医師・専門家が従業員の健康相談にチャットで直接相談に乗る「LINEチャット相談」によって、従業員全体のヘルスリテラシーを向上し女性活躍推進をサポートする、法人向けのパッケージです。

20231月よりこれまでのeラーニングがLINEアプリに移行し、より使いやすくリニューアル。LINEチャット相談でも使用しているLINEアプリ内にeラーニングも連動させることによって、学習と相談がさらにシームレスになります。』

利用するプラットフォームをLINEに統一することによる、ユーザーの利便性向上の取り組みに加えて、『知る、調べる』というリテラシー向上の支援は、あらゆる分野に共通の課題でありニーズであると改めて感じた次第です。

 

以下のランキングに参加しております。ぜひ、クリックよろしくお願い申し上げます(^^)


中小企業診断士ランキング


特許・知的財産ランキング

>本ブログのトピックスの中で紹介している事例の中で取り上げているサービスや商品等は、解説のための参考として挙げたもので、
当研究所として推薦するものではありませんので、他の選択肢や導入の要否含めて、自社の状況に応じてご検討いただければ、大変幸いに存じます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です