2020年の振り返りと2021年のスタートダッシュに向けて
【今日のポイント】
2020年も残すところ後3日。
新型コロナに振り回されがちだった印象も受けますが、一方で新しい動きが加速された1年でもあったかと思います。
2020年を振り返る際に便利な情報源と、2021年に快調なスタートダッシュをきるためのポイントを、私の体験も交えてお話いたします。
● 年末を迎えて
いよいよ2020年もあと3日を残すところとなりました。
この1年、いかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、ある学会の委員会の幹事、本業の契約業務と中小企業診断士の研究会などが、すべて新型コロナの影響を受けて、オンライン化への対応など大きな変化を受けた1年でした。
また、昨年に引き続き、「未来の予兆を探るSIGNALプロジェクト」や樺澤塾なども続けており、インプットとアウトプット、そしてフィードバックの機会に恵まれた1年と感じております。
●2020年の振り返り
昨年の12月末にもご紹介しましたが、この時期には各メディアから今年の主なトピックスの振り返りと今後の予測の記事が出ています。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
・野村総合研究所(NRI)のNRI未来年表 2021-2100
野村総合研究所では、2020年11月に表記の年表を公表しています。
『NRI未来年表は、今後予定されている出来事を「政治・社会」「経済・産業」「国際」の軸で整理し、さらに、NRIが書籍やセミナーなどで発表している様々な予測を「NRI予測」として掲載している年表です。
将来の社会の大きな動きが一覧できます。年表には、2021年~2100年までの未来予測を盛り込んでいます。また、「交通・運輸」「働き方」「デジタル経済」「バイオ・医療」の4テーマを取り上げ、NRIの予測をコラムとしてまとめています。』
⇒新型コロナの影響は、特に働き方の分野でテレワークや副業・マルチジョブ化等が採り上げられています。テレワークなどのオンライン化が、場所を選ばす仕事を出来るという点で、副業・兼業の促進にもつながっていることを改めて認識した次第です。
また、自動化やデジタル化の進展はやはり大きく、そのメリットに加えてセキュリティやモラルなどの課題も新しいニーズとして採り上げています。
なお、経済・産業分野では、2050年代に、誤り耐性型汎用量子コンピューターが実現[内閣府]し、20100年代には鉄鋼プロセスの脱炭素化が達成される[日本鉄鋼連盟]など、2050年のカーボンネットゼロに向けた動きも進んでいくことが窺えます。
・博報堂生活総合研究所も、2150年までの未来年表をジャンル別、年別に掲載しています。
(2020/12/20データベース更新)
自分の年令を入れてみると、近いところでは、『2022年に中国が世界最大のコネクテッドカー市場になる』、2050年の長期では、『再生可能エネルギーが世界のエネルギー消費の77%をカバーする(導入が順調の場合)』などの予測が出てきました。
やはり、中国の影響が今後高まることが窺えると感じます。
同研究所では、2020/11/28に、2015年から全国の20~69歳男女3,900人に予想してもらう調査を行っており、今回最新の調査を加え、“2021年 生活気分”としてまとめています。
『博報堂生活総合研究所、生活者にきいた”2021年 生活気分”を発表』
『今回の結果では、今年の景気が「悪かった」、来年の景気は「良くなる」がともに過去最高を記録。
また、来年は今年よりも多くの物事にお金をかけたいという意識が高まっています。
コロナ禍で景気や行動が停滞したためか、来年への期待や意欲を高める生活者像がみえてきました。』
2021年に始めたいこととして運動・体操・筋トレがトップとのこと。健康志向の高まりが窺えます。
・日経×TRENDでは、日経トレンディが毎年発表している「2020年ヒット予測を採り上げています。
『2021年ヒット予測ランキング』
1位は『無人駅×グランピング』、2位に『多視点スポーツ観戦』、3位に『ビヨンド副業』など、新型コロナで新しく出てきたエンターテイメントや、従来の動きの加速がここにも窺えます。
なお、5位に『コオロギフード』(昆虫食)が入っていたのが、知り合いがコオロギを養殖魚の餌にするビジネスを進めている関係で個人的にも興味を惹かれました。
・18万件の企業発表から振り返る2020年企業動向! PR TIMES年間プレスリリース件数推移、前年比、注目ワード、業界別分析を公開
2020/12/21に株式会社PR TIMESは表記のプレスリリースを公表しました。
『「PR TIMES」において2020年1月1日~11月30日に企業から配信いただいた総計18万4050件のプレスリリースを対象に、年間データ分析と総括、業界別分析と各種ランキングなど発表いたします。』
その中で、各企業がプレスリリース時に選んだキーワードのランキングも発表されていますが、
やはり、第1位は「コロナ」、2位は「テレワーク」、8位に「おうち時間」など、新型コロナの影響が色濃く反映されていることがわかります。
なお、10位に「スタートアップ」が入っている点に、新型コロナ下でも新しい取り組みを進めている方達が多くいる事が窺え、心強く感じた次第です。
●新年の計画は年末までに立てておく
昨年のこの時期にも本ブログでお伝えしたように、
『新年の計画を元旦に立てることは、陸上競技でピストルがなってから、スタート地点に向かうようなものだ』
と、年末までに計画は立てるようにと樺澤塾で教わっていたたので、2020年の計画は、2019年末に立てて、予定表と、マンダラートに書き込みました。
その目標を、毎月、毎週の計画に落とし込みつつ、その振り返りを行ってみると、
本ブログについて、更新頻度など、情報発信(アウトプット)の目標は達成したものの、残念ながらブログアクセス数などは、今年も目標に届きませんでした(とはいえ、お陰様で2019年の約3倍程度には達しております。改めて御礼申し上げます。)。
また、「年間24回美術館に行く」と年初に立てた計画は、19回と、昨年の31回を大きく下回り、新型コロナの影響を改めて感じた次第です。
ただ、このように目標を立てたことで、目標と現状の(良くも悪くも)ギャップが明確になるので、原因の追求と対策の実施の課題設定につながるという点で、目標に届かなかった計画についても、フィードバックを得る良い機会となっています。
●PDCAを確実に回す
上記のように、、成功の理由、未達の理由を明確にして次の対策を立てるという「フィードバック」が可能になるという点から、新年の目標を立て、毎月等の計画に落とし込んでおくことは大変有効かと思います。
ただし、今年も気にかけていた割には、フィードバック後の改善や計画の修正が不十分だったため、未達の目標が多かったことが大きな反省点となりました。
上記の反省点を元に、2021年はPDCAを確実に回すよう、マイルストーンの設定をさらにブラッシュアップしたいと考えてます。
皆様は、すでに2021年の計画は作成されたでしょうか?
粗々でも良いので、紙に書くなど頭の中から出して目に見える形にしておくことをお勧めする次第です。
それでは、来年2021年も是非よろしくお願い申し上げます。
良いお正月をお迎えされることを心より祈念しております!
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