コミュニケーションのオンライン化・3D化と自社への影響

【今日のポイント】
オンラインでの会議やセミナーなどは、既にリアルとの併用も含めて普及が進んでおり、今後は3D技術やアバターなども含めて更に多様化していくことが予想されます。

これらオンライン化をコミュニケーションの円滑化・活性化だけでなく、「デジタル化されたコミュニケーション情報」の面から、自社の知見(知的資産)の蓄積と活用という視点も加えて検討することもお勧めする次第です。

【目次】

1.社内向けコミュニケーションのオンライン化
2.社外向けコミュニケーションのオンライン化
3.コミュニケーションのオンライン化を自社の知見蓄積へ活用の機会として捉える

1.社内向けコミュニケーションのオンライン化

新型コロナ下(既に「ウィズコロナ」でしょうか)で、リモートワークやオンライン会議など、企業の社内外のコミュニケーションはオンライン化が進み始めていますが、
今後、以下の記事のような3Dホログラムやアバターなども含めて、コミュニケーションの手段と使い方の双方が多様化し、
ユーザー側もセキュリティ面と効率や、相互理解、心理的安全性の向上など様々な要素を考慮した使い分けを求められてくるのではないかと感じていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

 

● 3Dホロポーテーション: ビデオ通話の未来 3D holoportation: Future of video calls

2022/3/24の1日5分ビジネス英語に表記の記事が掲載されていました。

https://matt-english.com/podcast/20220324
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『Professional Convention Management AssociationやColumbia Shipmanagementなどの企業のトップエグゼクティブは、地球の裏側にいるチームの前に、実物大の3Dホログラムとして登場し、「ビーム・ミー・アップ」の瞬間を迎えているのです。彼らは、スタジオキットとライブビームツールを含むPortl社のEpic製品を使用しています。』

⇒記事に掲載されている動画を見ると、電話ボックス台の装置の中に3Dの映像が現れて、説明や講演などを行うようですね。

ホログラムを使ってネット経由で自分の姿を現実世界で移動させるのは、以前から展示会などに出ていますが、

2.に記載した、新宿の巨大猫の様に、現在の3D技術と通信技術が、さらに画像の品質や投影装置の小型化、低コスト化を進めていると今回の記事から感じました。
 
一方で、実際の移動手段も、超音速旅客機の開発による高速化や、逆にコンパクトシティのような、移動距離自体の短縮化などの取り組みも進んでいるかと思います。
 
そこにメタバースでのアバターも加わって、ネット、リアル、その中間の方法で自分を移動させる事が現実化し、それらの使い分けもまた進むものと考える次第です。

 

● 総額2.3億円の資金調達を完了したVoicePing株式会社が「オンライン出社」を可能にするバーチャルオフィス VoicePing 2.0を新規リリース

2021/11/16に企業のリモートワーク体制における課題解決に取り組んでいるVoicePing株式会社は表記のプレスリリースを公表しています(PRTIMES_JPより)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000048779.html

『本サービスは、2次元バーチャルオフィス上での自然な声かけ機能、リアルタイム文字起こし&翻訳機能、必要十分なコラボレーション機能等により、リアルオフィスに限りなく近いもしくはそれを上回るチームワークが可能な高度なUXを実現しました。
チームの規模と一部機能の利用可能上限に応じて無料・有料プランの提供をしています。』

アバターによる声掛け機能などはオフィスワークだけでなく、遠隔操作式の生産現場なども含めて、社内でのコミュニケーション活性化や知見・経験の共有を含めて活用の可能性を感じた次第です

 

2.社外向けコミュニケーションのオンライン化

上記のような、社内向けコミュニケーションだけでなく、社外向けの会議はもちろんのこと、プロモーションなども含めた取引先や顧客・市場とのコミュニケーションも、従来のSNS等の利用に加えて、3D技術や仮想現実の適用が進むものと以下の記事などからも感じています。

 

● 奈良の街中が音楽であふれる「ムジークフェストなら2022」の遠隔ロボットライブ「アバターミュージック」に協力企業として参加
~面会謝絶が1年以上続く奈良医療センターの入所者の方へ外部との交流機会を提供~

2022/5/30に、ANAホールディングス発のスタートアップであるavatarin株式会社は表記のプレスリリースを公表しました。

https://about.avatarin.com/info-news/news-release/5283/

『遠隔ロボットライブ「アバターミュージック」は、新型コロナウイルス感染症対策により面会謝絶状態が1年以上続く奈良医療センターの重度障がい者の方々に外部との交流や自らの活動を発表する機会を提供するものです。

当日のMCや受付も最新技術を駆使しロボット遠隔操作で行い、奈良医療センターから重度障がい者の方々が主体となって制作してきたアバターダンスの披露や、音楽プログラムの演奏も実施される予定です。』

⇒障がい者や高齢者のように、移動など対面でのコミュニケーションが困難な状況に対して、3Dホログラフィーなど含めて対面をオンラインで実現する手法は今後も重要性を増すと感じます。

 

● 株式会社comatsuna、メタバースを利用した法人向けメンタル支援EAPサービス「メンサポドクター」をリリース

2022/4/26に、デジタルヘルスケア・産業保健事業を手掛ける、株式会社comatsunaは表記のプレスリリースを公表しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000092504.html

『同サービスは、企業及びその社員が精神科産業医にいつでも相談できる顧問医契約に加え、社員のメンタル支援EAP(Employee Assistance Program)として、メタバース空間でアバターを介した産業カウンセラーやキャリアコンサルタントとの面談やメンタル予防セミナーの受けられる法人向けサービスです。』

テレワークなどの働き方の変化に対して、メタバースなどの新技術やサービスの普及が始まる前に課題を設定して対応する点に、ビジネスチャンスの見つけ方としても参考になると感じた次第です。

 

3.コミュニケーションのオンライン化を自社の知見蓄積へ活用の機会として捉える

上記のような、オンライン化されたコミュニケーションの大きな特徴として、「内容や、日時などの情報がすでにデジタル化されていること」が挙げられます。

また、オンライン会議ツールには既に録画機能や文字起こし機能が搭載されていますが、
これらのオンライン会議での記録に慣れることで、逆にリアル会議の録音や文字起こしも、技術面だけでなく、心理的な面でもハードルが下がる事が予想できます。

さらに、前述のように、リアルのコミュニケーション側からの技術やサービスのオンラインコミュニケーションへの適用が今後も進むことも予想に難くないところかと思います。

 

● 例えばGoogleは、2022年の開発者会議「Google I/O 2022」において、リアルタイムで眼の前の相手の話を翻訳して字幕にして映し出すAR Google Glassのプロトタイプを発表しました。

これは、リアルの交流での言葉の壁を低くすることを主に想定しているものの様に思えますが、
ベースがGoogle翻訳技術との事でもあり、
ネット上での翻訳や文字起こし(議事録等)の技術の進展にも、翻訳サービス・機能の市場の拡大などを通じて貢献するものと感じます(音声や文字だけでなく、読唇術にもそのうち適用されるのではないかと感じます)。

 

● 「巨大猫」3D動画が世界に拡散された『クロス新宿ビジョン』。先端の表現手法を駆使する新ビジョンが、7月12日(月)より本放映をスタート。

2021/7/12に株式会社クロススペースはプレスリリースを公表しました(PRTIMES_JPより)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000082647.html

『『クロス新宿ビジョン』は世界最大の乗降客数を誇る新宿駅東口駅前広場の前という「超一等立地」に、150㎡超級では国内唯一の4K相当画質の「最新のスペック」を持ち、湾曲ディスプレイを活かした3D動画など「先端の表現手法」を駆使する新ビジョンです。
7月1日からの仮放映期間に「巨大猫」の3D動画放映は大きな反響となり、国内外に広く拡散されました。今後も、巨大猫の動画シリーズの作成等、視聴者に届きやすい新たな映像手法を実施していきます。』

⇒私もTVのニュースで見ましたが、確かに「大きさという量が、迫力という質に転換している」と感じた次第です。

前述の3Dホログラムでの講演等や上記の巨大猫のような一方通行だけでなく、双方向のコミュニケーションでも、リアルとオンライン双方がお互いに技術・サービスを適用しあいつつ、適材適所での使い分けが進み、

ユーザー側も、社内外を問わず、コミュニケーションの円滑化に加えて、「デジタル化された情報」という側面に注目して、自社の知見(知的資産)の蓄積という視点から、オンラインコミュニケーションの活用を検討することをお勧めする次第です。

 

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