音声認識技術と会話型マーケティングツールにみる社内や取引先とのコミュニケーション改善の機会

【今日のポイント】

スマートスピーカーやスマートフォンを始めとする音声認識技術の活用。

B2Cで培われた技術やサービスがB2EやB2Bにも転用されて生産性向上や情報共有などに貢献していくものと考える次第です。

● 第一三共エスファの販売情報提供活動に音声入力キーボードアプリ「AmiVoiceR SBx」が採用-情報入力のスピード化とコンプライアンス強化を実現-

2019/5/8 音声認識技術AmiVoiceを利用したソリューション事業やサービス事業を手がける株式会社アドバンスト・メディアは表記のリリースを公表しました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『第一三共エスファでは、これまでも社内での情報共有を目的にMRによる業務記録作成と、それに伴うモニタリング対応と指導を行っていましたが、これらの背景をもとに、更なるコンプライアンス強化と業務効率化を目的に、音声入力キーボードアプリ「AmiVoice SBx」をご採用頂きました。
(中略)
音声入力は時間や場所を選ばないため、顧客訪問時の移動時間や待ち時間などの隙間時間を有効活用でき、効率的な情報入力とエビデンスの確保をサポートします。』

iPhoneに話しかけることで音声入力を手軽に行えるiOSアプリを用いて業務記録の作成を効率化し、社内の情報共有を促進して生産性向上とコンプライアンス強化を図るソリューションを提供するというものです。

利用イメージ図はこちら
(出典:同社リリース記事より)

iPhoneによる音声入力は私も試していますが、グーグルドキュメントとの組み合わせは、元々入っているメモ帳などを利用するよりも確度が高いように思ってています。

入力後に手作業で修正する必要が無くなれば、これは確かに業務効率化につながるかと感じる所です。

 

● 会話形マーケティングの進展

音声認識については、お客様との関係ではスマートスピーカーなどにより、マーケティングにも活用され始めていますね。

昨年2018年3月の記事になりますが、グーグルのマーケティング関連情報提供サイト Think with Googleでは、以下の題でスマートスピーカーを通じて得るユーザーの声をマーケティングに活用することを提案しています。

『マーケティングに生かす: スマート スピーカーに関するユーザーの声』

また、スマートスピーカー導入を後押しする側として、以下のように、簡易なスマートホーム実現ツールも提供されています。

『Nature Remoと Google Home がセットの「スマートホームスターターキット」を本日発売! 』

20194/26のNature Japan 株式会社による、Nature Remo miniとGoogle が提供する Google Home Mini がセットになった「スマートホームスターターキット」の販売開始に関するリリース記事。

エアコン、テレビ、照明といった赤外線リモコンで操作可能な家電を声で操作することが可能になるとのことです。

 

● 顧客向けの音声マーケティングツールの技術の自社内への活用

最初のアドバンスト・メディアのサービスのように、始めから企業内での情報共有や業務効率化を目的としたものだけでなく、B2Cである一般ユーザー向けの音声入力システムを企業内で活用するB2EやB2Bに転用するサービスも、今後増えてくるのではないかと予想しています。

顧客と繋がり続ける仕組みやスキルは、企業と従業員が繋がり続けることや、社員を自社のファン化することにも役立つものではないでしょうか。

また、三菱電機の2019/2/13のリリース記事

『世界で初めて、不特定多数のユーザーが何語を話すか分からない状況での音声認識に対応 「シームレス音声認識技術」を開発』

にもみるように、社内外のダイバーシティへの対応という点でも、音声認識技術の進展は大きな影響を及ぼすものと考える次第です。

 

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