人型ロボットとコンセプト発信力
【今日のポイント】
イーロン・マスク氏が発表した人型ロボットは、今後どの様な展開を見せるのかとワクワクさせられるものを感じます。
このような、魅力的なコンセプトの創造力と発信力は「AIに対する人の優位性」の一つであり、組織・個人を問わず、自身の価値の向上において重要性を増すものと考える次第です。
【目次】
1.イーロン・マスク氏の人型ロボット
2.コンセプトの創造力と発信力が企業、個人それぞれの対AIを含めた価値競争力において重要性を高める
『テスラのロボット「Tesla Bot」に見る期待と課題、現実度 自動車メーカーがなぜロボットを開発するのか?』
2021/8/23のロボスタ編集部に表記の記事が掲載されていました。
イーロン・マスク氏が、2021/8/19のTesla AI Dayで発表したこのニュースは、多くの記事で報道されていますので、既に目にされているかとも多いかと思います。
テスラ社のサイト『Artificial Intelligence & Autopilot | Tesla 』
にも掲載されていますが、
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)
『Develop the next generation of automation, including a general purpose, bi-pedal,
humanoid robot capable of performing tasks that are unsafe, repetitive or boring.
We’re seeking mechanical, electrical, controls and software engineers to help us leverage our AI expertise beyond our vehicle fleet.』
と、危険で反復的なタスクを実行できる汎用のロボットを目指していること、また、自動運転などの車両技術以外でもAIの専門知識の活用を図っていることを記載しています。
宇宙開発や海底トンネルなどでも目にしている、イーロン・マスク氏の発想力とそれを実行する行動力に、今回も感嘆の思いを深くした次第です。
2.コンセプトの創造力と発信力が企業、個人それぞれの対AIを含めた価値競争力において重要性を高める
今回の記事や、本ブログでご紹介した東京大学の空気で膨らむスクーター、以下のアウディの変形する自動車の記事などからは、
「コンセプトの創造力と発信力が企業、個人それぞれの対AIを含めた価値競争力において重要性を高める」が予想されるかと思います。
『空気で膨らませる電動バイクにみる、未来のTPO起点の商品開発』
『アウディの新しい形を変える車 Audi’s new shape-changing car』
2021/09/02の1日5分ビジネス英語の記事。
今回は、テスラの自動運転技術を応用したもののようですが、自動運転が移動に特化しているのに対して、ロボットに求められる機能は多様なため、かなり技術課題は多く、実用化までは時間がかかるようです。
一方で、この様な魅力的なコンセプトをいち早く発信し、実現へのルートに乗せることで、他者を含む技術開発や用途開発、資金調達も加速することが期待できます。
また、AIやロボットに人間が勝てる要素の一つが、このコンセプトの創造力や発信力であり、組織・個人を問わず、自身の価値の向上において重要性を増すものと考える次第です。
なお、空に届くエレベーター構想や、フェイクニュースを判断するAI、映画の「マイノリティリポート」の様なAIによる犯罪予測など、
過去のSFなどのアイデアが、現在の技術で実現する「温故知新」も今後重要なアイデア発想源になるのではないかと、
最近『SF思考 ビジネスと自分の未来を考えるスキル』という本を読み始めたところです(示唆に富み、読み進めるのを楽しみにしております)。
『SF思考 ビジネスと自分の未来を考えるスキル Kindle版』
藤本敦也(著),?宮本道人(著),関根秀真(著)
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