山口県でのピッチ大会にみるAI時代における「明治維新や神社」の活用

● サービス産業価値創造プログラム『山口レボリューショナリーズ』ピッチ大会の開催について

2018/10/2の中国経済産業局のサイトに表記の案内が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『今年度、当局では、株式会社YMFG ZONEプラニング及び株式会社山口フィナンシャルグループと共同でサービス産業における新たな市場開拓につながる付加価値の高いビジネスモデル創出に向けた事業を実施。

「山口レボリューショナリーズ・長州発スタートアップ企業育成プログラム」と表し、山口県内で新規事業創造を目指す地域の起業家および起業希望者を対象に、知的財産の戦略的な活用のほか、市場分析、商品・サービス開発、競合他社分析、収支計画策定の各テーマにより、メインアクセラレーター井上智央氏が相談・指導員(メンター)となり、ビジネスプランの立案・ブラッシュアップを支援しています。

この度、上記プログラムの成果発表として、幕末期に夢を抱き世界を変えようと若者が決意を固めた「松下村塾」(山口県萩市)において、新規事業創造を目指す起業家等によるピッチ大会を開催します。』

と、ビジネスプランコンテストを、幕末の松下村塾の地である山口県萩市で開催するというものです。

すでに10月14日に開催されていますが、10月6日には、広島で予選が行われるなど、各地からこの大会に向けて参加者を募っていたようです。

是非、若い人たちが自分の夢やビジネスプランを世に問う良い機会になってくれればと期待しています。

● 明治維新という我が国の革新の時期と現状打破を重ね合せるアピール効果

この大会案内にもあるように、本ピッチ大会が開催された、松下村塾(しょうかそんじゅく)は吉田松陰が主宰した私塾で、現在も萩市に残っています。

萩市観光協会の公式サイトには、
『松陰は身分や階級にとらわれず塾生として受け入れ、わずか1年余りの間でしたが、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋、山田顕義、品川弥二郎など、明治維新の原動力となり、明治新政府に活躍した多くの逸材を育てました。』

と、この塾から、明治維新に多くの人材を送り出したことを謳っています。

このように、長い江戸時代の安定、あるいは停滞していた時代から、明治への転換期と、現在の日本の状況を重ね合わせて、新しい時代を作るスタートアップの大会のイメージをアピールするというのは、特に日本のスタートアップに焦点を当てるという意味でもうまい方法だと感じます。

 

● 神社とのタイアップ。独自の地縁やエピソードの活用を考える

このピッチ大会には、萩市と松陰神社も協力団体として名前が挙げられています。

先日の「香川県の「球温暖化防止 寺院とタッグ 和尚が法話で省エネ」にみるAI時代に生き残るヒント」
でご紹介した「省エネならぬ僧エネ」の様に、事業承継や創業支援にもお寺や神社ならではの地縁やエピソードを活用した新しい価値を提供しようという試みの一つとも捉えることが出来るかと思います。

企業の側も、神社の通常のお祭などに参加や寄付をするだけでなく、
今回の松下村塾のように、自社の提供価値に紐付ける形で神社、地元の名蹟などとタイアップしたブランディングを考えてみてはいかがかと思う次第です。

御社は、地元のお寺や神社などと、どのようなお付き合いをされているでしょうか?

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