組織改善クラウドサービス「モチベ―ションクラウド」にみる可視化とフィードバックの徹底の重要性
● 組織改善を真に実現するシステム「モチベーションクラウド」特許取得のお知らせ
2018/9/18に株式会社リンクアンドモチベーション は表記のリリースを公表しました。
国内初の組織改善クラウドサービス「モチベ―ションクラウド」に搭載されている診断技術「エンゲージメントサーベイ」、及び組織改善のPDCAサイクルを回す機能「組織改善システム」に関する発明に関するものです。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
『① 「期待度」と「満足度」を用いた「エンゲージメントサーベイ」
1つ目は「期待度」と「満足度」を用いたエンゲージメントサーベイです。エンゲージメントサーベイは、企業と従業員のエンゲージメント(相互理解・相思相愛度合い)を測る指数「エンゲージメントスコア」を算出することのできる組織診断サービスです。
近年、従業員のワークモチベーションは多様化し続けており、従業員が会社や職場に期待する要素は多岐に渡ります。そのため、これからの企業経営においては、こうした多様なワークモチベーションの状態を把握し、束ねていく必要があります。しかし、従来の従業員調査のように「満足度」のみのヒアリングでは従業員が何を求めているのか把握することができず、具体的な打ち手を設定することは困難でした。
当技術では、社会心理学を下敷きに、従業員のエンゲージメントに大きく影響する16の要素に基づいた網羅的な設問項目を用いて、「満足度」に加えて「期待度」をヒアリングすることで、会社と従業員の関係性を明らかにしています。従業員の回答結果を「期待度」と「満足度」の2軸で整理することで、従業員エンゲージメント状態を可視化、数値化することが可能となります。このようにして、組織改善に向けて取り組むべき優先課題を明らかにする診断技術が、本特許の特長です。
② 組織改善のPDCAサイクルを回す「組織改善システム」
2つ目は組織改善のPDCAサイクルを回す「組織改善システム」です。モチベーションクラウドでは組織診断のみならず、改善を真に実現できるシステムを搭載しております。
多くの組織診断ツールは現状把握に留まり、組織改善の目標設定や適切な改善行動が定まらず、組織改善が進まないことが問題視されてきました。
しかし、当技術では現状把握に留まらず組織課題に対して具体的な目標設定を行い、改善に向けたアクションプランを管理することで組織改善施策の実行を支援し、設定した改善項目に絞ったサーベイで進捗を確認することができます。
このようにSee(現状把握)から、Plan(目標設定)→Do(実行促進)→Check&Action(進捗確認)まで実行できる機能を搭載しており、着実に組織改善が進む仕組み(システム)になっている点が、本特許の特徴です。』
「「未来会計」にみる「将来予測と打ち手のセット支援」」
でご紹介したような、
望ましい将来像の想定⇒現状とのギャップからの課題の抽出⇒課題解決と将来像に至るための計画づくり⇒計画実行の支援
という一連の流れを全て考えること、かつこれをワンストップのセットで支援する事例かと思います。
● 継続的なフィードバックの必要性と難しさ
組織内で、全員が継続的、自律的に組織改善するためには、事業の状況、従業員の状況などを可視化・定量化(KPI等)して、PDCAサイクルのような実践⇒フィードバック⇒改善のサイクルをきちんと回すことが必要ですね。
ただ、その必要性は分かっていても、継続的に徹底することは難しいというのが多くの場合に見られることではないかと思います。
モチベーションアップの視点と、課題共有の視点双方を組み合わせることが必要であり、その点においても知的資産経営報告書を社内参加型で作成し、その中で策定したKPIを実際に評価しながら改善を進めることは、有効な方法となります。
そして、知的資産経営報告書で共有した課題の解決において、今回の記事のようなシステムなどとの組み合わせも検討の価値があるかと思います。
また、
「「アウトプット大全」3週間実践の効果について」
でもお話しましたが、
フィードバックを速く回すことが、直接モチベーションアップに繋がります。
Googleなどが採用している「OKR」などのマネジメント手法やリーン・スタートアップなど、自社に適したフィードバックを速く回す方法を探すことも併せてお勧めする次第です。
なお、
OKRについては、以下の書籍が参考になるかと思います。
「OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法 」
2018/3/15 クリスティーナ・ウォドキー (著)
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