三菱電機の動作分析支援AIにみる分析と比較のユキピタス化の活用方法
【今日のポイント】
AIによる製造現場での行動分析技術を開発した三菱電機。作業の安全確保、生産性向上など「行動のみえる化」が貢献することが期待されています。
さらに、データ取得手段が多様化し、個々人の活動データを継続的に得られる様になっているため、その分析結果の適用先も今後さらに広がっていくものと予想する次第です。
2019/2/13に三菱電機は表記のリリースを公表しました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『三菱電機株式会社は、当社AI技術「MaisartR(マイサート)」を用いて、事前の機械学習なしに人のわずかな動作の違いも見つける独自の「行動分析AI」を開発しました。人が自分自身では気付きにくいわずかな動作の違いを自動的に見つけることができるので、例えば、工場の生産現場では、作業者の手順の違いや無駄な動作の検出により、一人ひとりに合わせた作業改善ができ、生産性向上に貢献します。』
作業員個別に動作を細かく分析し、標準動作や普段の動作との違いを検出することができるというものです。
技術者の作業のチェックだけでなく、作業効率化の新しい知見の共有、標準化にも貢献が期待できるかと思います。
● 時系列でかつ連続的に動作データの取得と分析可能
時系列で連続的にデータが取得できると、特定の作業時間に限らないログ解析が可能になり、危険動作の検出や今回のようなミスや非効率な動作の把握が可能になりますね。
それだけでなく、より効率的な他者と比較するなど、現在の作業手順書の改良にも繋がるかと思います。
AIに加えて、結果をベテランの方も含めて共有することや、手順を変えればその結果がすぐにフィードバックされることは現場の生産性向上の意識高揚の効果も期待できるので、いつでも誰でもの可視化、見える化実現の効果は大きいものと考えられます。
● どこでもを加えてユキピタス化へ
データ分析は、AIが必要ですが、データ取得の段階では、スマホや日立製作所が使用しているようなIDカード型センサー等を使えば、更に「どこでも」も可能になってきます。
既存の監視カメラなどの活用含めて、今後は工場全体の生産性向上を念頭に置いたユキピタスの視点からのAI・IoT導入が進むことが予想されます。
そして、製造業だけでなく、サービス業や小売業など他の業界にも同様の動きが進んでいくものと考える次第です。
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