学校向けメンタルヘルスケアサービスにみる、自己開示のネットによる 支援と連携
【今日のポイント】
学校を通じてメンタルヘルスケアをオンラインで行う Welcome to talk社の取り組み。
自己開示の支援、リアルのサービスへの入り口、学校側の対応のきっかけづくりなど、シームレスなサービス構築の手段としても参考になるものと考える次第です。
●教育機関対象ICTソリューションセミナーに初出展! 国内初の学校向けメンタルヘルスケア 「オンライン健康相談」サービスをご紹介
学校保健および医療のコンサルティングを行う株式会社 Welcome to talkは20197/7/12に表記のリリースを公表しました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『■展示内容について
Welcome to talk「オンライン健康相談」サービスhttps://welcometotalk.com・オンラインの特性を活かしたメンタルヘルスケアのご説明
・オンライン予約システムの模擬体験※展示ブース:株式会社ウェバートンの体験ブースにてサービスのご案内・予約システムのデモを行います※
■展示サービスの特徴
・インターネットの特性を活かした、身近で手軽な健康相談
・海外のオンライン診療やテレビ会議などで定評のあるWeb会議システム「Zoom」を採用
・HIPAAに準拠したAES256ビット暗号化により利用者のプライバシーに配慮
・契約者は私立の学校法人(小学校から大学まで)。国内初の学校向けB to B to Cサービス
・利用対象者は、導入校の生徒(学生)・保護者・教職員
・コストパフォーマンス~月8万円からの導入費用(1年契約)』
学校向を通じた、学生・生徒向けのメンタルヘルスケア(B2B2C)は国内初とのこと。
オフラインでの対応のきっかけとしてのオンラインの貢献を期待する次第です。
●ネットを活用した、自己開示とメンタルヘルスケア
本ブログのアクセス数トップの座を維持している、
『「話すことによるストレス解消法」にみる「自己開示のメリット」とビジネスでの活用方法』では、自己開示や相談により、
まず自分の悩み事や考えを自分自身で客観的に認識・整理出来ること
を大きなメリットとして挙げ、これは個人だけでなく、会社のチームなど、組織の課題への対応においても有効な方法であることをお伝えしましたが、
今回の記事のように、ネットと学校、オンラインとオフラインの連携によって自己開示を支援するという方法は、メンタルヘルスケア以外の課題や悩みの対策としても、大変有効な方法かと思います。
●複数のリアルサービスをオンラインで連携させる、シームレスな支援の実現
上記のような、ネットとリアルを連携させた課題解決の仕組みを自社で作るということは、大手企業でも簡単な話ではありませんが、
『ネットワンのサブスクモデルにみる自社のリソース提供形態の多様化』
で事業連携でテーラーメイド型サブスクモデルを作ることをご提案したように、
自社単独では困難でも、事業提携や他社サービスを利用することで対応可能な場合は多いかと思います。
その方法の一つとして、『翻訳センターとLINEの事業展開にみる自社データによるプラットフォーム構築』の中でご紹介した、クラブネッツ社の、既存の複数の企業のポイントサービスを活用し、業界横断的なビジネスモデルを作る事例のように、
複数のリアル(あるいはネット上の)サービスをオンラインでつないで、ユーザー情報を共有し、シームレスな支援を実現する仕組みが挙げられます。
上記のような仕組みを利用する場合には、どの部分で自社は貢献するのか、支援の全体像を見てサービスをデザインする事が必要とってきます。
そのデザイン自体も他者と連携して行う事で、抜け漏れのない、整合性の取れた支援サービス、ビジネスモデルのデザインが期待できます。
そして、その他社とのビジネスモデルのデザインを共同で行う上でのツールの一つとして、知的資産経営報告書の作成・活用をお勧めする次第です。
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