香川県の「球温暖化防止 寺院とタッグ 和尚が法話で省エネ」にみるAI時代に生き残るヒント
● 地球温暖化防止 寺院とタッグ 和尚が法話で省エネ
2018/9/5の毎日新聞に表記の記事が掲載されていました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
『官民でつくる団体「香川県地球温暖化防止活動推進センター」が寺院関係者とタッグを組み、省エネ意識を高める取り組みを進めている。
環境に優しい生活を呼び掛ける活動「クールチョイス」の一環。地元で顔の広い住職らが法話や会合で温暖化問題をテーマに話したり、お供え物を配って食品ロス削減を進めたりし、旗振り役になってもらう。
消費生活の専門家を招き、8月に開かれた初の学習会では袈裟(けさ)姿の住職らが参加。省エネ社会実現には、少欲知足の暮らしへ導く「僧エネ」が欠かせない?』
「省エネ」ならぬ「僧エネ」とは洒落てますね(^^)。
この取り組みは、川県地球温暖化防止活動推進センターのサイトから以下のツイートへのリンクも貼られています。「うどん県のクールちょいん寺」
香川県地球温暖化防止活動推進センターのHPには、クールチョイス以外にエコ関連の動画なども掲載されています。
● メディアとコンテンツの新しい組み合わせ
以前、「AI・IoT時代でも消えない職業、資格とは?」
の中で、消えない職業の例として神社の神主さんを挙げ、
一方で、
「ロボットの牧師さん登場!AI・IoTと職業を考える」
で、ドイツのロボット牧師さんの例を挙げて、
宗教活動の中でも、お客さんのニーズ(TPO)によっては、機械に代替される場合も出てくることを紹介しましたが、
これをメディアとコンテンツという切り口から見ると、今回の「僧エネ」は、
和尚の説法というAIで代替しづらいメディアに省エネという新しいコンテンツを乗せた事例と言えますね。
● 自社の商品・サービスを分解して、AIで代替出来る部分、出来ない部分を探す
上記のように、メディア×コンテンツというように、自社の商品・サービスを分解して、各要素について、AIで代替出来るか否かを検討すると、単に全体を見ていたときよりも、自社事業へのAI・IoTなどの新技術の影響を把握しやすくなりますね。
今回の事例でも、和尚さん(寺院)だけでも世の中のニーズに遅れる、あるいは人口減少や過疎化で従来宗教が担っていた市場自体は縮小していきますが、そこに地球温暖化防止活動という新しいソリューションを組合わせることで、AIなどで代替が難しいニーズを掘り起こすことが出来るかと思います。
AI・IoTに限らず、「自社でやるもの」と「他社でも出来る(あるいは自社より上手く出来る)」ものとに切り分けることは、オープン・クローズ戦略にも繋がります。
このように、自社事業を分解して、その各要素について知的資産を含む自社の経営資源と強みを当てながら、どこは他社やAI・IoTなどで代替されるか、あるいは代替できるかを考え、代替されにくいところに自社の経営資源を集中するということで、独自の強み構築と生産性の向上の双方が実現出来るものと考える次第です。
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