予防・リスク管理のための「予報」の捉え方
● 「危機管理能力が問われた1日」
今年2018年は、特に西日本では大雨や台風など多くの天災に見舞われていますね。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、その復旧に尽力されている方々に心より敬意を表します。
上記の天災への備えについて、
2018/8/3の樺沢紫苑さんのツイッターで、
同氏のブログ「2018.01.24 「危機管理能力が問われた1日」」を引いて、
「起こってから行動する」ことに対する「予想して行動する」ことの重要性を説いています。
ブログURL: http://kabasawa3.com/blog/socialmedia/crisis_management_ability
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)
2018/1/27の関東圏の大雪による交通障害等について、
『もし私が渋谷にいたとしたら、
駅の混乱した状況を見て、
即座にカフェに入ってカフェ仕事をしていたでしょう。
9時くらいから降雪が軽くなるという情報がありましたし、
私の電車はメトロなので、さすがに大雪で「地下鉄」は
とまらないでしょうから、何時間か待てば普通に運行するだろう
ことは予想可能です。
(中略)
そんなわけで、
危機管理能力がなさすぎる人が多すぎる!
「予想して行動する」のではなく、
全て「起こってから行動する」から、
ひどい目にあうのです。
これって、実は病気の予防と全く同じなのです。
(中略)
災害も健康も、起こってからあわてるのではなく、
創造力をはたかせて、「準備」すべき。
準備、予防によって、避けられる災難はたくさんあります。』
と、「予測による準備と予防」の重要性、自分で判断せず、横並びで行動することの危険性を説いています。
確かに、大雪や台風も、現在は予測技術が進んで、かなり前から予報が出ており、備えることは昔に比べればやりやすくなってきているはずですので、その予報に対して行動するかどうか、普段から準備しているかどうかが問われているともいえるわけですね。
● 予報・予兆を捉え、共有する
上記の準備と予防の重要性と横並びの危険性は、災害や病気に限らす、企業のリスク管理全般にも言えることかと思います。
事業におけるリスクはなにか、そのリスクが顕在化する際に現れる予兆(金利、物価、法制度などの変化)はなにかを考え、
その予兆を捉えるために「予報」として使えるもの(天気予報、災害予報、交通状況のお知らせ・アラート機能に限らず、情報全般)を定期的、あるいはその予兆が起きたときに受信できるような仕組みを準備しておくこと、
またその予報が出てきたら、実際に何をするのかを予め決めておくことが、有効な危機管理に繋がります。
では、そのような予兆・予報は何かどう考えるかといえば、知的資産経営報告書のSWOT分析を定期的に行うことは、自社が把握すべき内外の状況から逆算して見ておくべき予兆、予報を選択するための枠組みとしても使えます。
多少テクニカルですが、グーグルアラートに予兆に関連するキーワード(例えば、公正取引委員会、補助金、競合の企業名など)を入れておいて、メールで届くようにしておく方法もありますね。
(CIAが利用する情報の殆どは公開情報であるという話もよく聞くところです)
先程横並びは危険とお伝えしましたが、自社の属する業界や、バリューチェーン全体に影響が及んだり、全体として対応することが必要な場合、自社だけの取り組みでは限界があります。
必要に応じて上記の予報や予報に応じた対策も周りとも共有することになりますが、そのリスク・コミュニケーションのツールとして知的資産経営報告書も活用できるものと思います。
なお、世の中の大きな流れを捉えるということについて、「SIGNAL 未来の予兆を探る」というボランタリープロジェクト(無料)に参加しています。
ご興味のある方は、以下のHPをご覧いただければ、大変幸いに存じます。
https://future-signal.com/#purpose
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