香港貿易発展局のコロナウィルス対策にみる、事象を時系列で複数の視点から見る重要性と方法
【今日のポイント】
コロナウィルスの感染拡大への対策は既にグローバルな緊急課題となっていますね。
その中で、危機的な状況のその先まで視野を広げて、複数の視点から自社や社会の将来像を時系列に沿って描く事と、そのためのツールを含めた体制作りもまた重要と考える次第です。
● 貿易発展局、中小企業を4分野で支援 – NNA ASIA・香港・マクロ・統計・その他経済
2020/2/17 NNA ASIA アジア経済ニュースに表記の記事が掲載されていました。
コロナウィルスに関しては、日々状況が変化しているので、既にこの記事もコロナウィルス対策の情報としては古くなっていますが、今回のような危機に関する取り組みの考え方、視点として参考になる点があると考え、取り上げる次第です。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)
『香港貿易発展局(HKTDC)は13日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大で懸念される景気減速に備え、中小企業向けの新たな成長支援策を打ち出すと発表した。新市場の開拓や生産移管など4分野で支援を図り、企業のビジネスチャンス創出を目指す。』
香港当局によるコロナウィルス拡大感染への対応から感染収束後も見据えた「ピンチをチャンスに変える」ための支援策。
リスクとチャンスの双方から、事象を観て予測し、準備する事の重要性を改めて感じた次第です。
● 契約における将来想定
この様に、事象を複数の視点から時間軸を意識して観て、ケースごとにリスクとチャンスの双方を想定することは、契約における将来想定においても必要な事であり、
また、今回のコロナウィルスや、AI・IoTの進展などは、そこから自社や業界の現状や課題を再認識する機会でもありますので、そこから得た知見を、契約時の将来想定に、事業面からフィードバックする事も重要な作業となって来ます。
● 複数の視点から自社の将来像を時系列で描く
上記の通り、複数の視点から時間軸に沿って事象を観て、ケースごとに、自社だけでなく各関係者ごとのリスクとチャンスの双方を想定しつつ、自社の現在の対応状況と課題を再認識することは、今後ますます必要になってくるかと思います。
その際には、知的資産経営報告書や経営デザインシート作成におけるSWOT分析なども有効なツールになり得るものとしてお勧めします。
なお、SWOT分析、特に外部状況に関するO(機会)とT(脅威)については、「PEST分析」(「Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、 Technology(技術)」)を多く利用しますが、その際には、グローバル化やAI・ICTの進展により、PESTそれぞれの項目での分析対象が広がっているだけでなく、PEST各項目間の関連性も高くなっていることは、今回のコロナウィルスによる世界経済への影響を見ても頷けるところかと思います。
この点にも注意して、視野を広げて情報収集と分析を行う事が必要と考える次第です。
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