ショート動画と音声メディアにみる、ユーザーの時間市場のレッドオーシャン化と新規サービスの誕生
【今日のポイント】
インスタグラムのリール(ショート動画)の広告や、音声メディアの市場拡大からは、ユーザーの時間という市場がスマホの画面の中に限らずレッドオーシャン化していることが窺えます。
その中で、ユーザーが時間を更に有効活用出来るという価値から自社の商品やサービス、その提供やプロモーション方法を随時見直すことが、今後さらに求められていると改めて感じる次第です。
【目次】
1.Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする
2.「ユーザーの時間という市場のレッドオーシャン化」が進む
1.Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする
2021/6/16(7/15に更新)の、Instagramのサイトに表記のプレスリリースが公開されていました。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)
『リール広告は、ストーリーズ広告と同様にフルスクリーンの縦型で、リールとリールの間に表示されます。
通常のリールコンテンツと同様に、リール広告はループ再生され、長さは最大30秒です。リール広告に対しては、コメント、「いいね!」、表示、保存、シェアができます。』
Reelsは、Instgagramの、ショート動画(30秒)の投稿・閲覧機能ですが、今後は60秒まで動画の時間を拡大するとの発表も出ているとのこと。
TikTokなども含めて、動画や音声による短時間のメッセージやコミュニケーション機能がユーザー同士や広告などのビジネスとしても活用が広がっていることが窺えるかと思います。
2.「ユーザーの時間という市場のレッドオーシャン化」が進む
今回の記事や、本ブログトピックス『音声メディアへの注目にみる、メディアの選択肢の多様化と相手のTPOに合わせた複合利用の重要性』
でご紹介した音声メディアの市場拡大、
『ウォルマートのロボット配送システムに考える、生産性向上の目的設定の重要性』
などの自動配送システムによる物流改革に関する記事、
『新サービスを考える方法>キーワード>ラストワンマイルからラスト3メートルへ』
でご紹介した、3Dプリンターによる食品の製造と提供の記事などからは、
「ユーザーの時間という市場のレッドオーシャン化が進み、その中で、新しいメディアやAI・IoTなどを活用した新サービスやユーザーの時間自体の開拓ニーズも生まれてくる」様子が見えてくるかと思います。
音声メディアは他の作業と並行した「ながら利用」が可能であり、また、ショートビデオもスキマ時間を利用できるという点で、
ウォルマートやAmazonの短期納期化の努力は、注文から実際に使用できるまでのユーザーの待つ時間の短縮化という点で、いずれも
ユーザーの時間の有効活用により、自社のサービスや商品の利用を促進するという共通点が見て取れます。
このようなユーザー時間の活用という点では、スマホアプリの通知機能のようなプッシュ型マーケティングや、スマートウォッチやスマートフォンなど常時接続型の、ユーザーが身につけているデバイスから得られるユーザーの行動データに基づく、ユーザーのTPOに合わせたリアルタイムのリコメンド機能などによるユーザーが今欲しいサービスや商品を調べる時間の低減、
3Dプリンターにより料理をユーザーサイドで行うことによる食材調達と調理時間の削減などの既存の利用時間への対応に加えて、
昔流行った「睡眠学習」のように、現在未利用のユーザーの時間帯の開拓も、スリープテックによるメンタル改善などから進むものと予想しています。
そして、このような「ユーザーの行動に要する時間の短縮」、「ユーザーの行動の省略化」、「未利用時間の有効活用」などの視点から、自社の提供価値とその価値をユーザーが享受してくれる(使ってくれる)機会はどのような場合かを、随時見直すことは、オンライン化やスマート化が進むにつれて、業界や企業規模を問わず、ますます重要になってくるものと考える次第です。
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