AIや高品質動画配信によって「勝者総取り、一人勝ち」がこれからの主流になるのか?

● 技術革新と「勝者総取り=一人勝ち」の関係

「成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済」(日本経済新聞社,ロバート・H・フランク (著))では、市場競争における運の重要性が増していと述べているのですが、その理由として、AIなどの技術革新が企業競争に与える影響について、面白い考察が載っていました。
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技術革新によって、動画を含めてネットで配信されるコンテンツの品質が高まると、ユーザーは一流のアーティストの演奏やパフォーマンスを容易に享受できるため、地元などのアーティストの需要は減ってしまう。

ひと握りの才能ある者が広く活動するようになり、市場を独占する「ウィナー・テイク・オール ひとり勝ち市場」が拡大している。

一流であるかどうかの評価や人気は、ネット上の初期の口コミ・評価の影響が大きいため、そこに運の要素が大きくなる。

というものです。

 

● 大ヒット曲は生まれにくい?

一方でユーザーニーズの多様化、ニーズに合わせたコンテンツの配信が容易(YouTube等による多チャンネル化)によって、大ヒット曲など、多くのユーザーがひとしなみに選択するメジャーなヒットコンテンツは生まれにくくなるという指摘も時々目にしますね。

さて、これはどちらが、あるいはどちらも正しいのでしょうか?

 

● 土俵(市場)を変えて勝負する

ネット配信の高品質化、口コミの影響で同じ土俵(市場)=同じニーズの取り合いでは勝者総取りの傾向は強まると考えられます。

では、一度勝負が付けばそれきりかといえば、勝者になれなかったときの巻き返し方としては、土俵を変えるというのが定番の一つですね。

例えば、音楽演奏なら、評価の定まった一流アーティストのネット配信に対して、お客のリクエストに応じる即興性、顧客参加型などの双方向性、今でも行われている地元のお祭などのイベントで活躍するリアル化、ストーリー性などの切り口で別のニーズを掘り起こす事が考えられます。
また、地元のアーティストを応援しようというようなニーズというか動機を刺激するというのも一つの方法ですね(「くまモン」に見られるご当地キャラもその成功例かと思います)

商品販売なら、「生産者の顔が見える」から「お客の顔も見える」顧客参加型にというのは、単に口コミだけなら大手企業も可能ですが、お客の顔(ニーズ)に対して更に生産者側がコミュニケーションを取っていくような方法(昔の「ラジオの深夜放送」におけるリスナーからのハガキやFAXに一つ一つ答えていくような方法)もあるかと思います。

中小企業の場合の土俵を変える「キーワード」の例としては「地産地消」「身土不二」の2つは今後注目したいところです。

「地産地消」はすでにメジャーになっていますが、「身土不二」はウィキペディアでは以下のように解説しています。
(引用は「」でくくります。 改行は筆者挿入、以下同様)

「身土不ニは「(しんどふに)仏教用語。「身」(今までの行為の結果=正報)と、「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。
(しんどふじ)食養運動のスローガン。「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、大正時代に「食養会」が創作した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BA%AB%E5%9C%9F%E4%B8%8D%E4%BA%8C

知的資産経営における自社の事業領域(勝負する市場)と、顧客に対する価値創造ストーリーの作成の中で、これらのキーワードで市場や顧客提供価値を見直してみることは、メジャーの一人勝ちに対して土俵を変える手法になり得ると考える次第です。

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