家具業界へのAI・IoTの波に想う「アップデート」という価値提供方法の可能性

● 家具×IoT、AI……スタートアップが新風

2018/3/5の日経新聞に、表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27616750S8A300C1TJE000/

『機能やサービスで独自性を打ち出して、ネットで注目を集める。家具は大型店に足を運んでじっくり見比べて買うものという常識を打ち砕く。』

と、AI・IoTによるB2Cビジネスの変革が、家具業界にも訪れているとして、幾つかのスタートアップを紹介しています。

その1社、カマルクホールディングスは、
2017年3月に、ビジネス向け IoT ソリューション開発を手がける株式会社コムツァイトを吸収合併したとのリリースを公表しています。
https://kamarq.net/ja/press/5a72aa51dba25c7bf4d620ee/

デザイン性の高い家具に、トップクラスのシステムを外部からわかならないように組み込み日常に解け込むIoT家具の普及を目指す』

と、従来のパソコンなどの情報家電とは異なるカテゴリーを産み出すことを目指しているようです。

そのようなカマルクホールディングスに関する今回の日経の記事の中で、同社のCEOが、
「家具をアップデートする」という言葉を使っていたのが、大変関心を惹きました。

 

● パソコンのアプリやOSのバージョンアップのアナロジー

カマルクホールディングスのIoT家具の考え方をみると、家具そのものは変えずに、その中に組み込んだ機能のみアップデートするという手法もとっているようですね。

スピーカーやディスプレイ、あるいは組み込んだコンピュータ部分のみ交換可能なキットにし、その他はアンティークにもなり得るような長く使える仕様にするといった組み合わせも想定されます。

また、カマルクホールディングスは、家具の売り切りだけでなく、サブスクリプションモデルを適用して、利用料を支払って必要な期間だけ家具を使用するというビジネスモデルも採用しています。

これも、主にB2Bにおけるパソコンや携帯電話のレンタルサービス、コピー機のレンタルサービスなどのアナロジーとも言えるかと思います。

 

● 「変えるところ」と「変えないところ」の峻別で生まれる可能性

今回の記事は、家具というリアルな商品(ハード)においても、ソフトウェアやサービス業では通常行われている「アップデート」という手法による提供価値の高度化や多様化が今後広がってくる可能性を感じさせる事例でした。

この、「変わる」部分のみ交換やアップデートするという手法は、商品だけでなく事業のフロー全体の中でも採用可能な方法だと思います。

知的資産経営報告書の中の、事業フローや価値創造ストーリーの作成においても、

「顧客ニーズや技術の進展などに合わせて積極的に変えて行く部分」

「変えないことが価値に繋がる部分」

をきちんと区別することで、顧客生涯価値の向上や、多様な顧客ニーズへの対応につながるものと考える次第です。

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