AI、IoTに関するビジネス上の権利関係の課題は何か?(ブログの紹介)
● AI、IoTに関する権利関係の解説ブログの紹介
先日も、AI、IoTに関して行政が検討を進めて、不正競争防止法に
関する報告書などを出していることをお伝えしましたが、
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/chitekizaisan/eigyohimitsu/011_haifu.html
この問題について、大変分かりやすく、かつ詳細な解説をされている
ブログがありましたので、ご紹介いたします。
『弁護士による人工知能(AI)、機械学習、深層学習(ディープラーニング)の基礎講座』
2016年11月の記事なので、その後の政策検討などはもちろん反映
されていませんが、
AI、特に深層学習(ディープラーニング)や機械学習における
ビジネス上の知的財産に関わる権利関係について、
「人工知能を利用したビジネスをどうやって知的財産制度で保護
するか」という視点から、現状の課題を図入りで解説されています。
第1回めの解説が、AI、深層学習とは何ぞやということを知る
には、大変便利だと思いますので、この分野について知りたいと
言う方、「学習済みモデル」と言われてもピンと来ないという方
は是非ご一読することをおすすめする次第です。
目次の一部を以下にご紹介いたします。
■ 「人工知能を利用したビジネスをどうやって知的財産制度で保護するか」は今非常に熱い論点
■ 人工知能に関する2つのフェーズ
■ 基礎の基礎を理解する必要性
■ 人工知能(AI)とは何か
■ 人工知能の目的
■ 人工知能の機能
■ 判断モデルを作る方法
⇒ここでディープラーニングの具体的な流れが出てきます。
■ 実際の機械学習、深層学習の過程を見てみよう
⇒動画も使って、紹介されています。
■ まとめ
上記の記事の続編は、著者のブログの
「AI法務Q&A~AIの生成・保護・活用に関する法務Q&A~」
http://storialaw.jp/blog/2832
(2017年4月12日公開)
にまとめられていますので、こちらもご覧になると、さらに理解が
深まるかと思います。
● 知的資産経営と知的資産の権利関係
上記でとり上げられている権利は、知的財産(主に著作権)に
関わるものですが、
知的資産に関わる権利や法規制には、
人的資産では労働法規関連など、
構造資産では知的財産など、
関係資産では、ブランドやのれんに関わる権利、独禁法など
が主に関係してくるかと思います。
これらの中には、AI分野のように、主に契約で対応すべき
ものもあれば、著作権や特許のように取引先やお客様だけで
なく、第三者の権利にも配慮が必要なものもありますので、
それぞれの特性に応じたリスクマネジメントが必要と考える
次第です。