グーグルの新型イヤホンに予想する、スマートハウスのユーザーインターフェースの多様化とプレーヤーの構造変化

ワイヤレス7イヤホン

【今日のポイント】

Googleが米国で発売した完全ワイヤレスイヤホンPixel Budsは、日本でもその機能や使い勝手の良さが注目されているようです。

これはスマートスピーカーと同様に、スマートハウスやEC、ヘルスケアなどのインターフェースが多様化していく傾向であると同時に、スマートフォン以外の市場でのプレーヤーの構造変化が起きていることも窺えるかと考える次第です。

 

● 米Google、第2世代「Pixel Buds」発売、AirPodsに対抗する完全ワイヤレス
2020/4/28のマイナビニュースに表記の記事が掲載されていました。

同記事には、新型イヤホンの写真、機能などが紹介されています。

2020/5/27のWIREDには、同製品のレビューが掲載されています。

『グーグルの「Pixel Buds」は、Android端末と最も相性のいいイヤフォンに生まれ変わった:製品レヴュー』

軽さ、使いやすさ、Google アシスタント対応ならではの利点などについて報じています。

これらの記事を見ると、初代のPixel Budsからかなり改善されているようですね。

スマートフォンの使い勝手や利用方法にも大きな影響を与える可能性を感じます。

 

● スマートハウス・スマートシティのユーザーインターフェースの多様化

上記の記事、特にGoogle アシスタント対応などの点からは、「スマートハウスのユーザーインターフェースの多様化とプレーヤーの新規参入や提携による構造変化がスマートシティ含めて進む」ことを予想できるかと思います。

今回のイヤホンはスマートスピーカーと競合する可能性も高いかと思います。

一方で、スマートグラスなど他のインターフェースも今後実用化が進むことが予想できるかと思います。

『ありすぎてわからない!12種類のスマートグラス徹底比較』
2020/1/16の名古屋のベンチャー企業 株式会社RAKUDOのブログ記事。

スマートスピーカー、スマートウォッチを含めてユーザーインターフェース側が多様化し、それを束ねて制御に利用するスマートハウス側のプラットフォームの主導権争いが激化していくことが、以下の経済産業省の資料からも窺える思います。

『スマートホーム検討資料 平成29年5月 商務情報政策局 情報通信機器課』

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『・エネルギーデータに固執せず、スマートフォン等を介して得たデータを集約、ディープラーニング等によって解析することで、より個人のニーズを先読みする“Context Awareness”技術が登場。単にデータを集めるのではなく、人の思考や行動パターンと結びついた形でデータを解析することで、次に人が何を望むかを先読みし、新たな製品・サービス提供につなげるビジネスが生まれつつある。

・スマートフォン以外にも、GoogleやAmazon等が音声アシスタントデバイス(HomeやAmazonEcho)を介して、家庭内のコントロールタワーを巡る争いに参入している。(チップ埋め込み型、仕様公開型など)』

そしてプレーヤー側についても、アマゾンやグーグルなどの巨大IT企業、NTT等の通信キャリア、ハウスメーカー、ネット家電メーカーなどが提携や参入を繰り返しながら、スマートハウスの分野でプラットフォームの主導権を巡って活動しつつ、スマートシティやMaaSなど更に幅広い分野を含めて産業構造が変化しおり、その変化は今後ますますスピードを早めて拡大するものと思います。

 

また、上記に関連して、今回の新型コロナウィルス対応によるテレワークや在宅勤務、外出自粛などを通して、自宅や周辺地域の役割が見直され、拡大する方に変化しているかと思います。

その流れの中で、自宅や地域(コミュニティ)のスマート化も快適性・利便性などに加えて健康維持・感染予防や仕事の生産性向上などの機能が重要視されるようになり、

今回の記事などにみるユーザーインターフェースの機能改善や新規商品・サービスの開発も進むものと考える次第です。

 

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