音声メディアへの注目にみる、メディアの選択肢の多様化と相手のTPOに合わせた複合利用の重要性

【今日のポイント】

クラブハウスを始め、音声メディアへの注目が高まっています。

ユーザーのTPOに合わせたメディアを選択し、画像、動画、音声、文字媒体など複数のメディアを使い分けるコミュニケーション・マネジメントの巧拙が大きな差を産むことを予想する次第です。

【目次】

1.音声メディアが今注目に
2.音声認識技術の向上により、音声によるコミュニケーションが分野を問わず広がり、動画や文字など視覚利用(その先では他の五感の利用)のコミュニケーション手段との棲み分けが進む
3.受け手のTPOと負荷から複数のメディアを使い分ける

 

1.音声メディアが今注目に

『音声コンテンツが急成長!?音声メディアが切り開く音声市場』

2021/6/25のデジタル音声広告ビジネスを手掛ける株式会社 オトナルのブログに表記の記事が掲載されていました。

音声メディア・音声コンテンツとはなにか、また、その市場規模や海外動向などについてコンパクトにまとまって解説されています。

また、音声メディアに関するプレスリリースは、以下のPRTIMESのサイトでも最近の一覧を見ることができます。

『「音声メディア」に関するプレスリリース一覧』
(2021/6/10時点)
⇒上記のプレスリリースからは、音声メディアのサービスやプレーヤーも増えていることが窺えます。
(同サイトの検索機能で「音声メディア」で検索すると最新のプレスリリース一覧をみることができます)

 

海外でも音声メディアはクラブハウスを始め、かなり注目を浴びているようですね。

『オーディオエンターテインメント、インターネットの未来 Audio entertainment: the future of the Internet』

2021/06/11の1日5分ビジネス英語の記事。

 

私がよくみるYou Tubeの「樺ちゃんねる」もYou Tube上で音声のみのラジオ放送を始めましたが、動画は3分~5分ほどですが、音声のみだと25分ほどの長さでも苦にならずに利用できますね(ながら視聴のお陰かと感じる次第です)。

 

2.音声認識技術の向上により、音声によるコミュニケーションが分野を問わず広がり、動画や文字など視覚利用(その先では他の五感の利用)のコミュニケーション手段との棲み分けが進む

今回の記事と以下の記事からは、
「音声認識技術の向上により、音声によるコミュニケーションが分野を問わず広がり、動画や文字など視覚利用(その先では他の五感の利用)のコミュニケーション手段との棲み分けが進む」事が予想できるかと思います。

『アクチュアライズ、在宅勤務の指示 60秒音声チャットでチームの業務をタスクに分け効率化』

2021/6/8の日経新聞電子版の記事。
ワークライフバランスやテレワークに関する講演、コンサルティングなどの企業を手掛けるactuarise株式会社の、在宅勤務時の上司と部下のコミュニケーションと業務管理を支援するシステム開発を報じたものです。

同社のサイトはこちら
通話ではない音声での伝達は、ニュアンスを伝えられる一方、電話やメールとも異なる注意点や課題出てくるものと、その可能性と展開に要注目と感じます。

 

以前のトピックス『聴覚のサブリミナル効果に考える顧客の時間のいただき方』
で、コンテンツ市場におけるユーザーの時間という資源の有効活用という視点から音声の利用を採り上げましたが、

メールなど、文字情報での情報伝達に対して、音声での伝達は、文字では伝えきれないニュアンスを伝えることが可能となります。

 

また、顔の見えるオンライン会議やTVなど視覚も使うことは更に伝えられる情報は、主に非言語情報の部分で大きくなってきますが、
それだけに伝達される情報を処理(理解)する側の負荷も大きくなってきます(脳が処理する情報の約9割は視覚情報という話も目にした事があります)。

 

音声による情報伝達は、画像(動画)による伝達と文字による伝達の中間的な位置にあり、

仕事やプライベートでのコミュニケーションや情報の収集・利用(エンターテイメントでは視聴など)でオンライン化が進む中で、

その伝達手法も、動画、音声、文字、その先では触覚などの他の五感の併用など、情報の受け手のニーズ(TPO)に合わせて多様化が進み、そこでは、従来のメール等のコミュニケーション手段とも異なる注意点や課題が出てくるものと、その可能性と展開に注目する次第です。

 

3.受け手のTPOと負荷から複数のメディアを使い分ける

上記のとおり、コミュニケーションにおいて複数のメディアの使い分けは重要となります。

 

同じ目的、同じコンテンツを、相手のTPOに合わせて複数のメディアで発信することが今後のコミュニケーションや情報発信においては主流になっていくものと思います。

 

将来的にはシズル感などをリアルに再現できる技術の発達も視野に入れて、

顧客のTPOとコンテンツで訴求したい内容に合わせて、触覚や味覚なども含め、相手の五感のどれに伝えたいかを考え、メディアを検討するようになってくるかと考えています(ソニーのREON Pocketなどのように、触覚、温冷感に訴えるという方法も出てくるのではないかと思います。)。

 

その際にも、インプット(コンテンツの素材収集、目的とターゲットの明確化)⇒アウトプット(コンテンツを作成し、相手のTPOに合わせたメディアで配信】⇒フィードバック(相手の反応により、コンテンツ(提供内容)とメディア(提供方法)を改善)というコミュニケーションやプロモーションのマネジメントサイクルを回すことが重要と考える次第です。

 

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