映画の定額制にみる顧客との繋がり価値の増大

● 映画ファンのアプリ、チケット売場を復活させることができるか

2018/7/19の1日5分ビジネス英語に表記の記事が掲載されていました。
https://matt-english.com/podcast/20180719

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

米国の映画業界における定額制サービスに関するもので、
データ企業Helios & Mathesonの子会社であるMoviePassが、毎月10ドルの購読料で映画を無制限に観られるサービスを提供する同社と同じ名称のアプリを提供しているというもの。

購読者は300万人に達しているとのことで、かなりの人気のようです。
現在はまだ赤字ですが、長期的な視点から事業を行っているとのこと。

他にも、米大手映画館チェーンAMCシアターによって開発された、月間購読料金20ドルのアプリを紹介しています。


● 定額制で強化する顧客とのつながり

このように、定額制の中で、顧客が映画館に来場する機会を増やすことで、顧客とのつながりを強化していくというのが、MoviePassやAMCシアターの目的の一つかと思います。

そして、映画館という「場」の提供という視点では、映画周辺のエンターテイメントビジネス、キャラクターグッズ、食事、原作販売など、映画を軸にしたマイクロテーマパークのような方向も視野に入れている可能性がありますね。

また、定額制では、個別の作品への嗜好に対して、映画館という場所に対する嗜好の比重が高まるかと思います。

その点からも、内装、交通の利便性などを含むエンターテイメントのための「場」としての魅力が、他のエンターテイメント、あるいは時間消費型の商品・サービスとの競合という点では重要な要素になってくるかと思います。

● 中小企業は「感性」で勝負?

SNSのようなオンライン、今回の映画館のようなオフラインで顧客とつながって行く場面では、顧客側からの選択肢が増えることでサプライヤー側の競争は激化することが予想されます。

したがって、いかに顧客との継続的繋がりを確保するかが鍵となりますね。

定額制のような企業体力を必要とする方法は、中小企業では中々難しいかもしれませんが、機器売りにおける保守・メンテナンスのように、ネットなどを利用して、現在の自社商品・サービスの周辺にサービスの範囲を広げて、薄く継続的に収入を確保するという方法は、一考の価値があるかと思います。

また、以前「AI・IoT時代における「感性」と「美意識」」
https://wp.me/p9D2bS-qt

などでも採り上げたように、中小企業は顧客との距離は相対的に近いので、顧客の感性に訴えることも、顧客とのつながりを維持・強化するための選択肢の一つかと考える次第です。

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