「CES2020」の記事にみる、プライバシー保護と秘密情報管理リスクの増大

プライバシー保護 秘密情報保護 規制

【今日のポイント】

AIIoTの活用が進むにつれて、個人情報の重要性とその取り扱いに関わるリスクも増大しています。

ユーザーや社会からの信頼を維持するうえで、急激な環境変化に対応するためには、自社でアンテナを貼るだけでなく、専門家のサポートを受けられる体制構築が急務と考える次第です。

 

もはやGAFAすら「安泰」ではなくなってきた、その意外すぎるワケ

2020/2/12のマネー現代に表記の記事が掲載されていました。

田中 道昭 立教大学ビジネススクール教授による、米ラスベガスで開かれた「CES2020」からの洞察に関する記事です。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『従来のCESとは一味違う、潮流を感じさせられた。今年のCESの大きなセンチメントはテクノロジーそのものではなく、「プライバシー」だったからだ。』

「アメリカのプライバシー強化」と「米中新冷戦構造の進化」の潮流と相互作用、ハードルをチャンスに変えると言う指摘と共に、情報収集と自社のスタンスの公表の場の重要性等も参考になります。

「チーフ・プライバシー・オフィサー(CPO)」や、「データ・ミニマイゼーション」など、プライバシー保護の動きは、新規サービスの開発やそのための契約等でも注視すべきキーワードと感じた次第です。

グーグルアシスタントがあなたをこっそりを調べる Google Assistant is snooping on you!

2019/7/2015分ビジネス英語では、表記のトピックスが掲載されていました。

『ベルギーの放送局VRT Newsによると、ユーザーのグーグルホームスピーカーとの会話が録音され、その後オーディオクリップが下請業者に送られ、業者がオーディオファイルを録音することでグーグルのスピーチ認識機能が改善される。』

上記の2つの記事からも、今後「個人データ提供の承認の手続きの進化のニーズが進む」ことが予想されます。

グーグルのトピックスで一番リスクを感じたのは、今回の音声記録データに起動コマンド(wake command)なしで行われたものが入っていることと、そのデータが下請け業者に転送されている点でした。

自分が使おうとしていない際の音声も記録されていること、グーグル社内の外に出ているということは、グーグル本体に対する信頼面で大きな影響を持っているかと思います。

個人の使用データは承認毎にしか記録しない、または記録しても外部に出さないということを求めるユーザーは多いかと思います。

その一方で、スマートスピーカーが、ユーザーの指示への対応だけでなく、火災報知器や見守りセンサーのような常時監視機能やHEMSのような家庭の設備の制御機能も担う場合には、ユーザーの意識的な承認毎に記録・利用する方法では間に合わず、何らかの形でユーザーの承認を待たずに音声情報の収集を必要とするケースが出てくるものと予想されます。

ユーザーの承認をその都度得て記録・利用する情報と、最初にユーザーの承認を得てからは常時収集して利用する情報の切り分けや、ユーザーにとって使いやすさと安心・信頼とを両立させる承認方法が求められるものと考える次第です。

契約における秘密保持と個人情報、データの取り扱いの規定の重要性

今後ますます、個人情報、データは企業にとって重要な知見や秘密情報となることは既に多くのメディア等でも言及されている所ですね。

その管理や取り扱いについての法規制も厳しくなり、リーガルリスクも高まっていきます。

また、業界の境界が曖昧なビジネスが増える中で、他業界にかかっている規制にも注意が必要となってきています。

更に、グローバル化で、欧米などの規制対象となるリスクも増大しています。

上記の様な急激な環境変化に対応するためには、自社でアンテナを貼るだけでなく、専門家のサポートを受けられる体制構築(知的資産経営で言えば関係資産の構築)が重要になるものと考える次第です。

 

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