AI・IoTによる糖尿病患者ケアにみる、ユーザーインターフェースとデータの標準化、集中と分散

服薬

【今日のポイント】

糖尿病の服薬をAIで管理する時代がそこまで来ています。

ヘルスケアに限らず、AI・IoTの利用において、適切なユーザーインターフェースの選択と、データの標準化は、サービスの提供側、ユーザー側双方にとって重要な対応項目となってきます。

 

【IoT活用で変わる糖尿病治療】もうすぐ「薬を飲む時間」をAIが管理する時代に! 進むIoT研究生活習慣病は激減へ?

2019/11/30の夕刊フジに表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『少子高齢化で医療費はますます増大する。
そうした中、経済産業省は、民間投資の活性化により、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの技術革新を最大限に取り入れ、医療の質を高めるイノベーションを実現しようと取り組んでいる。』

同記事では、糖尿病患者の例を上げて、IoTの活用による薬の飲みわすの防止や、健康管理のモチベーションアップへの取り組みを報じています。

AI・IoTのヘルスケアへの適用において、ユーザー側プラットフォームがスマホで進むのか、他のウエラブルデバイス又はTVなどとなるのか目が離せませんね。

 

データの集中、活用の分散

AI・IoTの利用において、データの標準化は必須条件ともなってきますが、

集中と分散の使い分けからみると、データは標準化して集中管理と共有を行い、データの活用先はインターフェースも含めて分散化していくことが一つの方向かと思います。

自社が健康経営®などでヘルスケアのサービスを取り入れる場合も、自社がヘルスケアの分野に出ていく場合も、この集中と分散の視点から、どのようなサービスやデバイスを利用するかを考えておくことが、継続的な活動の上でも重要かと思います。

※>「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

 

社内、バリューチェーンでのデータの標準化と共有

上記の、データの標準化や共有は、電子カルテの病院間の共有の議論のように、自社にとどまらず、自社の属するバリューチェーン全体に渡って対応すべき課題となります。

まずは社内の情報の共有と活用、自社の実情、目的の明確化、得たいメリット、使い方の明確化から逆算して、管理能力に見合ったプラットフォーム選びから始めること、が必要となります。

また、データ共有と活用においては、データだけでなく、活用の対象となる業務のプロセス分析と改善も併行して行う必要がありますね。

そしてその作業の過程自身が自社の知的資産になってきます。

これら一連の作業と、その結果得られる(得たい)知的資産を明確にするためには、経営デザインシートや知的資産経営報告書もツールとして活用することをお勧めする次第です。

 

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