AI利用のマッチングサービスにみる、「お客の課題発見」という特許情報のビジネス活用

マッチング

【今日のポイント】

ニーズエクスプローラ社の自社の強みを適用できる業務や社会の課題をAIを用いて、特許情報から発見するというマッチングサービス。

特許情報の新しい活用方法であり、AIの発達によってこのような新規の活用方法が今後も出てくることを予想する次第です。

新事業創出や新規顧客開拓を可能とする「AIと特許データベースによるニーズ発掘・マッチングサービス」を開発しました。特許情報フェアに出展します。

2019/11/5 株式会社ニーズエクスプローラは表記のリリースを公表しました。
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『 ㈱ニーズエクスプローラ(本社:東京都区豊島区 代表取締役:城谷晃一)では、新事業創出や新規顧客開拓を可能とする「AIと特許データベースによるニーズ発掘・マッチングサービス」を開発しました。

11月6日からの特許情報フェア&コンファレンスでPatentfield㈱と共同で出展します。また、無償トライアルを開始します。

このサービスは、特許情報から「ニーズ」や「アイデア」を探し出すという全く新しいアプローチです。膨大な特許を読む事なく、効率良く人が気づかない様な課題までAIが抽出してくれます。』

上記のマッチングサービス「ニーズエクスプローラ」の仕組みの画像はこちら

同社のサイトでは、同サービスを以下のように紹介しています。

『自社の強みをAIに覚えさせ、課題の宝庫である特許ビッグデータから
自社の強みで解決できそうな課題*(ニーズの原石)を見つける支援をします。

※課題:特許に記述されている業務や社会の課題

課題の「原石」を自社の強みを活かせそうな「尖ったニーズ」に磨きあげる支援をします。
これにより、新たなビジネス展開、顧客開拓、社内への新技術適用のシナリオ作りを支援いたします。

(中略)

Needs Explorerサービスメニュー(予定)

①潜在ニーズ抽出サービス
お客様ヒアリング⇒教師データ作成⇒ニーズの原石特許検索⇒候補ニーズ可視化

②ニーズ抽出後の新ビジネス検討サービス
①をもとに初期レベルのビジネスワークショップ支援)

③お客様用教師データ作成・提供サービス

④本プロセスをお客様内で実施するための教育サービス』

特許情報の活用例であり、AIにより人が行う知的作業を高度化する例でもあると言えるかと思います。

 「お客の課題発見」という特許情報のビジネス活用

今まで、以下のトピックスなどで、特許や商標を自社の技術を守るという立場だけでなく、その情報を業界の勢力図や他社の動向を探るために利用するという活用方法をご紹介してきましたが、今回の記事は、自社の知的資産などを背景にした「強み」の適用先を探すために、

特許公報(出願、公開、登録)の明細書に記述されている、業務や社会の課題、従来技術の課題などに注目して、AIを用いて他社の課題を抽出し、自社の強みとのマッチングを行うというものです。

『米国ハイテク企業の地域集中の功罪にみる、企業ブランドと特許情報活用のヒント』

IPランドスケープ等の特許情報から他社の戦略を読むポイント』

『ライバルを見つけるのに特許情報をどう役立てるか?』

また、
『特許情報活用にみる技術と市場の双方からの俯瞰性』

『「特許マーケティング」にみる「属性評価と鳥瞰図」の重要性』
の中でも、特許技術の活用については、技術(シーズ)と課題(ニーズ)の双方から、その業界・市場の鳥瞰図を描くことが可能であり、また、その鳥瞰図の時間変化を追うことで、今後の技術・ビジネスニーズの変化の方向性をある程度予測することも可能になってきていることをご紹介してきましたが、

今回のニーズエクスプローラ社の「課題とその課題を持つ潜在顧客(市場)探し」という利用方法は、AIの発達によって、ビジネスベースに乗ってきたものとも言えるかと思います。

今後も、AIにより、特許や商標の情報の新しい活用方法が広がると共に、これらの情報(サービス)の利用の巧拙が企業競争力や事業提携にも影響を及ぼす可能性を改めて感じた次第です。

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