eラーニング教材の一括検索サービスにみるキュレーションと検索サービスの可能性

【今日のポイント】

eラーニング教材を一括で検索できるサービスを開始したLIBORA社。

「検索」や「リコメンデーション」というユーザーニーズに応えるソリューション自身ではなく、その紹介を提供するサービスというのは、顧客接点の入り口として活用の価値があるものと考える次第です。

 

eラーニング教材の一括検索サービス「LIBORA(リボラ)」α版をリリース

2019/10/16 2019/7/1に設立された、株式会社Liboraは表記のリリースを公表しました。

(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『サービス概要

LIBORAはEラーニング教材を一括で検索できるサービスです。

LIBORAを利用する事で、数あるオンライン学習サービスから効率的に教材を探す事ができ、学習を開始するまでの手間を減らす事が出来ます。

今後は、対応サービス数の拡大や検索機能の拡充等のユーザービリティ向上を目的とした開発を進めてまいります。』

詳細は、以下のリリース記事に記載されています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000049550.html

同サービスのサイトはこちら

試しに「英語」と入力してみると、427件がヒットし、PCの画面では左サイドに学習形式などのフィルター項目、右サイドにおすすめキーワードやトレンドキーワードの候補が出てきます。

フィルターで「動画」、キーワードで「TOEIC」を選ぶと70件がヒットするなど、絞り込んでいけるだけでなく、

トレンドキーワードをみると、どんな言語が注目されているのかのヒントも得られるので、これから何を勉強しようかと、学習する分野を探す際の参考にもなりそうです。

このようなサービスを観るにつけ、人生100年時代の学びの選択肢の広がりを感じさせます。

 

「学習」におけるキュレーションと検索サービスの可能性

『リクルートのスタディサプリにみる顧客生涯価値の高め方』
で、小中学生から社会人まで、オンライン教育を展開するリクルートの「スタディサプリ」の「講師の声から求める講義を検索する」機能をご紹介しましたが、

「価格ドットコム」や、アマゾンのようなECサイトの持つ検索やリコメンデーション機能、不動産業界の物件検索機能などと同様に、

人生100年時代における自己成長やキャリアチェンジなどを目的とした生涯学習のニーズの高まりの中で、今回のeラーニングのような一括検索サービスは、今後も伸びていく分野の一つかと思われます。

また、Libora社は、今後初学者を対象とした学習補助機能の開発を行う予定とのことですので、検索から入って、学習を始めたいというユーザーの顧客生涯価値(LTV)の向上や、学習産業におけるエンドユーザーの入り口というボトルネックを押さえるという点でも、今後の展開が注目されます。

 

検索機能でユーザーの入り口を押さえる

上記の、「検索」「リコメンデーション」という機能は、潜在顧客が自分のニーズを提供してくれる機会を得る機能とも言えるかと思います。

検索といえばグーグルとアマゾンに押さえられていると考えられがちですが、分野を絞ってきめ細かな検索ニーズに答える、そこから先のサービスにもシームレスにつなげるなど、今後色々な業界で、顧客接点づくりの一つとして活用できる可能性が高いものと考える次第です。

まずは、自社の商品やサービスについてユーザーがどのような検索サービスを使って探しているかを確認することから始めて、ユーザーニーズに対して、ソリューションそのものを提供するだけでなく、ソリューションを紹介するという視点で検索機能を自社が提供できないか、あるいはそのような検索サービス企業と組めないかと考えてみてはいかがでしょうか?

 

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