生産性向上およびAI・IoT活用における「人材ニーズ」の高まり

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● 埼玉県内企業の生産性向上に向けた取り組みについてのアンケート調査

2018/5/30に、埼玉りそな産業経済振興財団は、上記の調査結果を公表しました。
http://www.sarfic.or.jp/report/pdf/5557.pdf
(引用は『』でくくります。 太字と改行は筆者挿入、以下同様)

『生産性向上のために実施している取り組み内容上位3項目(複数回答)としては「人材育成・スキルアップ」が70・9%と最も高かく、ついで「既存商品・既存サービスの営業力強化」が70・0%、「事業計画の作成・管理」が68・3%となった。

 今後実施したい取り組み内容上位3項目は(複数回答)、「ITの利活用」が30・8%で最も高く、次いで「社内の情報共有(コミュニケーションの円滑化)」28・6%、「意思決定の迅速化等の仕組み構築」が26・9%となった。

 現在の取り組みに、今後の取り組みを合わせてみた場合、「人材育成・スキルアップ」が85・9%と最も高く人材育成を通じた生産性向上の取り組み姿勢が窺える。』

と、5割以上の企業が「生産性向上」に向けた取り組みを実施今後の実施意向を含めると、9割以上に昇り、その8割以上が人材育成を重視した取り組みを目指していることが窺えます。

 

● 生産性向上のツール導入にも求められる人材育成

2017年の10月に、
「他の中小企業がAI・IoTに求めているものは?」
https://wp.me/p9D2bS-k1

で、香川県における中小企業のAI・IoT導入に関する意識調査の結果をご紹介しましたが、そこでも、AI・IoT導入のニーズでは生産性向上や人材不足への対応への期待が高く、また、AI・IoT導入の現状と認識している課題としては、人材と資金と相談相手の3つが主なハードルになっているという結果が出ており、生産性向上のためのAI・IoTやITの利活用においても、人材育成・スキルアップがメインの課題であることが見て取れます。

 

● 人材育成とスキル確保の使い分け

生産性向上において、自社内の人材育成企業・業界を問わず共通の課題ですが、とはいえ時間も含めて限られたリソースの中で、短期間に現在の人材のスキルアップを図ることも困難な場合が多いかと思います。

したがって、AI・IoT導入においても、社内の業務の効率化においても、外注や専門家の支援などによる「外部からの必要なスキル確保」も併用することで、生産性向上を図っていくことが必要かと思います。

知的資産経営で言えば、人的資産と関係資産をバランスよく強化していくということになりますので、そのような視点から自社の知的資産の現状と今後の方向性を検討していくことの重要性を感じた次第です。

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